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ハングルは難しそうな謎の暗号、たくさん文字を覚えるなんて無理!と思っていませんか?
ハングル文字はとっても簡単です。
ハングルは子音と母音を組み合わせて発音を表す表音記号です。
ローマ字の『か』が『K』+『A』で『KA』になるのに似ています。
音のパーツがパズルのように組み合わさって一つの文字になっているので、漢字のように見えますが、文字自体をまるごと暗記する必要はありません。
パーツの組み合わせは、たったの5パターンだけです。
『K』に当たる記号が『ㄱ』で、『A』に当たる記号が『ㅏ』になります。
『가』という文字は『カ』と読みます。
ㄱ + ㅏ = 가
K + A = KA
『S』に当たる記号は『ㅅ』、『U』に当たる記号は『ㅜ』です。
この場合、縦に並んで『수』が『SU』になります。
ㅅ + ㅜ = 수
S + U = SU
ハングルの『한(ハン)』と言う文字。
ハングルで表すと、『H』を表す『ㅎ』、『A』を表す『ㅏ』、『N』を表す『ㄴ』を三つ組み合わせて『한(HAN)』になります。
ㅎ + ㅏ + ㄴ = 한
H + A + N = HAN
下にあるパーツ(この場合はㄴ)を「パッチム」と呼ぶことも覚えておいてください。
『ハングル』の『グル』は『글』と書きますが、この場合、縦に三つ並べます。
ㄱ + ㅡ + ㄹ = 글
G + U + L = GUL
パズルのパーツは最大4つまで
ㅅ + ㅏ + ㄹ + ㅁ = 삶
S + A + L + M = SA(L)M
「삶」一文字で、「人生」という意味です。
文字の形に意味があるわけでなく、あくまでも音の組み合わせを表しています。
尚、この文字の場合「ㄹ(L)」は発音しません。
発音については様々な規則や例外がありますが、ここでは詳しくは触れません。
※母音一つと下にパッチム2つのパターンも、同様です。(例:옮)
パズルと言っても、部品を全て適当に並べればいいというものではありません。
必ず、子音→母音(+パッチム1+パッチム2)という順番になります。
初めてのうちは、混乱すると思いますが、子音と母音の区別がつくようになれば、すぐに慣れます。
大丈夫です!
一見複雑でたくさんありそうに見えるハングル文字ですが、パーツは19個の子音と21個の母音だけでできています。
えっ多っ😨と尻込みせずとも大丈夫。
まずは子音、19個は多く感じますが、同系の発音グループにまとめると10個です。
平音 | 激音 | 濃音 | |
---|---|---|---|
Kの仲間 | ㄱ (k) | ㅋ(K) | ㄲ(kk) |
Nの仲間 | ㄴ(n) | ||
Tの仲間 | ㄷ(t/d) | ㅌ(T) | ㄸ(tt) |
L,Rの仲間 | ㄹ(r/l) | ||
Mの仲間 | ㅁ(m) | ||
Pの仲間 | ㅂ(p/b) | ㅍ(P) | ㅃ(pp) |
Sの仲間 | ㅅ(s) | ㅆ(ss) | |
無音 | ㅇ | ||
H | ㅎ(h) | ||
CHの仲間 | ㅈ(ch) | ㅊ(Ch) | ㅉ(cch) |
表の中の平音・激音・濃音は
平音は普通:か or が
激音は息を強く: かー(伸ばすのではなく息を強く出す感じ)
濃音は詰まるような音:っか
と、とりあえず思っておいてください
パーツの形は、「ㄱ」が「つ」に、「ㅈ」が「ス」に、「ㅁ」が「ロ」に見えたりして最初は混乱しますが、実は舌を当てる位置や喉の形などを表していて、とても覚えやすいです。
ハングルの書き取り練習の本で学ぶと、3日あれば基本的な仕組みは理解できると思います。
暗記できなくても大丈夫、ハングルの表と照らし合わせてゆっくり書いているうちに身についてきます。
ローマ字と同様、子音だけでは発音できないので、母音とセットにして文字が成立します。
ハングルの母音は21個あります。
母音が21個?日本語は「あいうえお」の5個なのに😱
というと驚くかもしれないですが、まず、基本の単母音はが10個。
それだけ押さえれば、他は関連する音なのですぐに理解できます。
『ㅏ』でローマ字の『a』という発音を表現しているのですが、文字としては成立していません。
『ア』と発音するためには『ㅇ』という、発音しない子音『ㅇ』と組み合わせ『아』と表記します。
記号 | ローマ字で表すと | 発音の注意 |
---|---|---|
ㅏ | a | 日本語のアより大きな口で明るい声で |
ㅑ | ya | 아と同じ口の形でヤと発音 |
ㅓ | o | 아と同じくらいの口の形で暗めの声でオと発音 |
ㅕ | yo | 어と同じ口の形でヨ |
ㅗ | u | 口を丸く、唇を前につきだして明るい声でオ |
ㅛ | yu | 오の口の形でヨ |
ㅜ | u | 日本語のウよりさらに唇をつきだしてウ |
ㅠ | yu | 우の口の形でユ |
ㅡ | u | イーっと口を思い切り横にひらいてウ |
ㅣ | i | 口を横に開いてイ |
どうです?形もなんとなく規則的で覚えやすそうじゃないですか?
上の表のローマ字のアルファベットは正式なものではありません。
本当は発音記号があるのですが、正式な音を聞かなければそれも理解できないと思うので、日本語の母音に近いものを無理やりあてがいました。
日本語ではどちらも「オ」に聴こえる「ㅗ」と「ㅓ」などは、実際に聞いても区別がつきづらいです。
日本語にない音は聴き取りも発音もかなり難しいです。
が、文字自体はとっても簡単なので、書くことだけならすぐできるようになりますよ。
11個の複合母音ですが、上記の基本母音を組み合わせて一つの母音になっています。
例えば『ㅜ(u ウ)』と『ㅣ(i イ)』で『ㅟ (ui ウぃ)』など。
ただ、中にはちょっと無理がある発音もあるかもしれません。
おいおい慣れて行けば大丈夫です。
ハングル | 構成部品 | 発音のめやす |
---|---|---|
ㅐ | ㅏ +ㅣ | e |
ㅒ | ㅑ +ㅣ | ye |
ㅔ | ㅓ +ㅣ | e |
ㅖ | ㅕ +ㅣ | ye |
ㅘ | ㅗ +ㅏ | oa |
ㅙ | ㅗ +ㅐ | oe |
ㅚ | ㅗ +ㅣ | oe |
ㅝ | ㅜ +ㅓ | uo |
ㅞ | ㅜ +ㅔ | ue |
ㅟ | ㅜ ㅣ | ui |
ㅢ | ㅡ ㅣ | ui |
しつこいようですが、発音に関しては、日本語やローマ字では表現できない音のため、便宜上だいたいの音を記載したものです。
正確な発音はぜひ音声付きのハングル入門書で確認してください。思ったよりすぐ終わります。
この記事では、ハングルが簡単な記号の組み合わせで作られているということを理解していただくのが目的です。
ほとんどが直線と丸だけの記号でできているので、日本語より文字が上手に書けたりします。
ハングルを書くのはとても楽しいですよ!
文字の下の部分にあったり・なかったりする「パッチム」というものが27個あります。
うえー🤮そんなわけのわからないのが27個も?
と思うことなかれ、全て上に出てきた子音の記号で構成されています。
そして発音は7つしかありません。
発音の目安 | パッチム |
---|---|
K | ㄱ,ㅋ,ㄲ,ㄳ,ㄺ |
N | ㄴ,ㄵ,ㄶ |
T | ㄷ,ㅌ,ㅅ,ㅆ,ㅈ,ㅊ,ㅎ |
L | ㄹ,ㄼ,ㄽ,ㄾ,ㅀ |
M | ㅁ,ㄻ |
P | ㅂ,ㅍ,ㅄ,ㄿ,(ㄼ) |
ng | ㅇ |
パッチムの発音には規則がありますが、次にくる文字などの影響で複雑に変化する場合があります。
発音を確認しながら勉強を進行することは、もちろん大事ですが、完璧を目指したら何一つできません。
正確な発音がわからなくても文章は書けますので、少しずつやりたいこと・知りたい表現から取り組んでいけばいいです。
日本語の50音表のハングルバージョンを「反切表」と言うようです。
どのハングル入門の参考書にもほとんど掲載されていると思いますが、当サイトでも一応貼っておきます。
ただし、日本語あいうえお五十音のように、文字として暗記する必要は一切ありません!
自分で読んでみることは練習になりますが、その場合、ネイティブの綺麗な発音音声付きの入門教材と併用して練習されることを強く強くお勧めします。
最初から全てしっかりと覚えようとすると挫折するモトとなってしまいます。
基礎が肝心、とあまり完璧主義になると、一生ファンレターは書けません。
まずは文字の仕組みだけ知って、例文を見よう見まねで、一通ファンレターを書いてみましょう。
ではここで宿題です。
AN NYON HA SE YO
안 녕 하 세 요
こんにちわ
SA RAN HE YO
사 랑 해 요
愛してます
を、上記の解説をモトに、棒読みでいいので読んで、書きとってみましょう(^^)/
この書き取りだけでも、ハングルの仕組みがつかめるはずです。
この2行に、推しの名前を書いてカードを送れば、これだけでもファンレターになります😘