体調不良のため長らくお休みしていました、過去をさかのぼって更新していきます。

『癌(がん)なんです』と言った時、かけられて困った言葉、嬉しかった言葉

[PR] 記事内には広告が含まれています。

どんなことでも、自分がなってみないとわからないもです。

私は、癌(がん)になってしまった。
この話をした時、相手の言葉や態度で、思いもかけず傷ついたり、嬉しかったりしました。

自分がこの立場になるまでは、こんな言葉がカチンと来るなんて、思いもよらなかったことも。
これが誰かの参考になるかもしれないので、メモしておきます。

反応に窮した言葉

  • 「笑顔になろう、笑顔でいるとガンが消えるらしいよ」
    私、べつに人より笑顔が少ないわけじゃないと思うんだけど?

     

  • 「私の親戚のおじさんもガンになったんだけど・・・」等、他人のがんがどうなったかの話
    「単に治ったらしいよ」って言われても、全然別の部位だったり
    「2か月ぐらいで死んじゃった」ってエピソードに至っては、何が言いたいのかわからない!笑

  • 「ガンと戦うな」的な本をすすめてくる
    ガンの知識は主治医の先生が一番良く知っています。

  • やたらとガンに効く健康食品や玄米食などをすすめてくる
    薬事法がウォーミングアップしています。

  • 「今二人に一人はがんになるんだからめずらしいことじゃないよ」
    そうなのね、珍しくないのね!それが何か?

  • 「きっと何かの間違いよ、もっとよく調べてみたら?」
    細胞検査で結果が出てるんですが、、、

  • どこどこのガンセンターの医者がいいらしい
    交通費・宿泊費をご負担してくだされば考えてもいいけど。。

  • 「だめよ、働いてちゃ!無理しないで、いますぐ休んで!」
    私が休んだ分のお給料の保障はあなたがしてくださるのかしら?

  • 「そんなこという医者なんてひどーい、私の親だったら病院変えろっていうわ」
    私の先生と親を侮辱しないで頂戴。

  • なんでこれに保険がきかないんだろうね!なんとかならないの?
    健康保険はあなたの税金でも賄われているのよ~。

  • やたらと見舞いに来たがる
    そんなに仲良くないのに、お見舞いに来たがる人は何?ボロボロな姿、見せたくない。

嬉しかった言葉や態度

  • 「私ね、治してださるよう毎日神様に祈っているのよ、本当よ」クリスチャンの方

    私はクリスチャンじゃないけれど、この方の言っている気持ちは本当だと思ってじーんとしました。何もできないんだから祈ってくれればうれしい。

  • 「居なくなったら嫌だ、治って」

    シンプルに、嬉しかった。

  • ただ話に付き合ってくれる

    どうでもいいむだ話とかに、普通に相手してくれたのがいい、アドバイスなんていらない。

  • 笑えること、楽しいこと(お笑い、ドラマ等)を教えてくれる

    「笑顔はガンを治す」とか言われると、ムムって思うのに、お笑いビデオとかをさりげなく「面白いよ」ってみせてくれるのは嬉しい。不思議。

  • とくに何も態度が変わらない

    一挙手一投足「無理しないで」って腫れもののように扱われるより、何事もないように居てくれるのが一番楽ね。

  • 「無理しないで休んで」って手術代をボーナスでくれた会社

    この場合だけは、「無理しないで休んで」って言われて素直に喜べる(笑)

言われて見ないと分からない

どんな言葉がいいかというのは、本当に予測できないし、その場の雰囲気や流れ、言われる人によって違うから、どれが正解というのはないでしょう。
とくに、私はひねくれ者だから、善意もスネて受け取ってる部分もあるかもしれないです。

客観的に考えてみると、「知り合いがガンになったなんて、ドラマみたい、同情する優しいアタシ」って感じが出ちゃうから、ムっとするのかもしれません。

ですが私も、自分がそうなる立場の前は、そういうこと知らず知らずやっちゃってた気もします(反省)。

なんでも、その立場にならないと、理解することはできないですよね。

理解できなくても、やっぱり私という人間を必要として、大切に思ってくれている人の言葉や態度はわかるし、嬉しかったです。

以上、何かの参考になれば・・・