体調不良のため長らくお休みしていました、過去をさかのぼって更新していきます。

クローズアップ現代「副業貧乏に内職地獄?“ネット・ワーカー”残酷物語」を見て、20年間ネット仕事をしてきた私が思うこと。

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昨日、NHKのクローズアップ現代にて、「副業貧乏に内職地獄?“ネット・ワーカー”残酷物語」という特集をやっていました。

ネット・ワーカーというのは、ネットで働く人(ワーカー)を示す、新しく造られた言葉のようです。

私は約20年間、インターネットが一般家庭に導入されたすぐの頃から、ネットを使った仕事をしてきました。

今日は、自分の経験に基づく、インターネットワーカーの働き方について考えてみたいと思います。

インターネット仕事は一人ブラック企業

最初は会社のシステム担当として働いていましたが、妊娠を期に在宅ワークになりました。
インターネット回線は当時、電話線でしたが、会社が家までひいてくれました。

工事費用も当時高額だったネット料金(1ヶ月7万円程度)も全て会社が負担してくれました。

家で仕事するなら、通勤時間もいらないし、子育てしながら自由に時間が使える、、そう思っていたのは最初のうちだけでした。

ほぼ24時間営業、年中無休の会社、なんと会社からの依頼も24時間365日くるようになったのです。

「いつでも家にいるから、いつでも連絡がとれる」それが会社側の考えでした。

これではとてもやっていられない、と会社を退社しフリーランスに。

これで自由と思うも、考えは甘かったのです。収入を確保するためには、仕事を獲得しなければいけない。

会社員という保障された立場ではなく、全部自分でやっていかなければならないという厳しさに直面したのです。

ただ、仕事は楽しかったです。依頼はたくさんあったので、選ぶこともできました。時間の使い方は自由なので、早く仕上げたいときは何日もろくに寝ないで一日中コンピューターの前に。。

在宅勤務なのに、子供は保育園、時間外保育にも預けっぱなしの状態でした。
やがて完全に体調をくずしてしまう羽目に。看護婦さんに止められても入院した病室にまで、お客がデータをとりに来るような状況になってしまいました。

健康にフリーランスをするために気を付けていること

このような失敗を教訓に、私が今実践しているフリーランスの心構えは以下です。

起床時間・就寝時間を決める
まず、何より起床時間を決めることが大切です。7時には起きること。朝を早くすればするほど、精神の健全性が保たれると考えています。
就寝時間は、寝つきが悪いと遅くなってしまいがちですが、12時には布団にはいっておきたいものです。

お客(クライアント)に業務時間を明確に告げる
在宅ワーカーは24時間365日、いつでも対応のコンビニではありません。
一般企業と同じように、9時5時、土日休みと明言してもいいのです。
もちろん、ご自分の生活リズムに合わせて、時間は自由に設定して良いですが、健康を考えれば労働時間は8時間を超えないようにしましょう。
クライアントさんにどうしても時間外や休日対応を求められた場合は、追加料金を請求しましょう。
それで離れるならばご縁がないのです。

仲間をつくる
いざという時に仕事をまわせる、代わってもらえる仲間。
上下ではなく並行関係を築ける仲間の輪を作ることがとても大事だと実感します。
自分の代わりはいない、だから自分でやるしかないという状況が、自分自身の首を絞めるもとになります。
仕事をとられる、といった奪い合う関係ではなく、協力し、シェアできる関係ができると、必ずお互いの益になるはずです。

単価を下げないために

在宅ワーカーは、非常に安い賃金で買いたたかれる傾向にあります。
時給換算にしたら100円以下のような仕事が、普通にあります。
このようにならないためにどうしたらいいのか、私自身が気を付けていることがあります。

安い仕事は請けない
フリーランスの初めの頃は仕方ないかもしれませんが、あまりにも安い仕事は請けないことが、業界のためでもあります。誰かがやるから、安すぎる仕事が存在するのです。

実力をつける
仕事の単価を上げるには、それ相応の実力をつけるしかありません。常に勉強です。
勉強してる間は時給は発生しませんが、獲得した実力はあとで大きな実をつけ、自分の価値となって返ってくるはずです。

複数のスキルで個性を出す
一つのことで秀でることはなかなか大変なものですが、複数の組み合わせでオリジナリティを出すことは誰にでも可能です。
たとえば私は、英語の実力はそこそこ、韓国語は中級、ポルトガル語は初級です。英語だけでは私レベルだと仕事にはなりませんが、この3か国語を扱えるウェブサイト制作業者はなかなかいないので、これがオリジナリティになっています。

これからの時代を副業ネットワーカーして生きるには

私自身が、今後、ネット・ワーカーとしてどう生きていくかを考えました。

自分の時間の確保
ブラック企業のようだと思えるのはなぜかというと、時間のコントロールを自分でできていないことに原因があるのだと考えています。
自分がやりたくてやっている仕事なら、長時間でも苦にはならないのです。
ですので、まずは時間の主導権を自分にすることを最重要にしていきたいです。

最低限生活でも生きられる
生活の中で余分な固定費等をそぎ落とし、必要十分で生きていられるようになると、義務として稼がなければならないお金の額が減るのでプレッシャーから解放されます、浮いたお金は自分への投資に使います。
どのくらいあれば、生きていけるのかを自覚し、生活コストを下げる工夫をしていきます。

努力を娯楽にする
ネット社会で仕事を獲得していくためには、常に勉強をしていく必要があります。
勉強は一円にもならない苦行ではなく、未来の自分の為の投資です。
努力はやらされていると苦痛ですが、自ら進んですることができる趣味になれば、全く苦痛ではないどころか、どれだけでもできる楽しいことになります。
そのように、仕事を楽しんでいきたいと思っています。

副業貧乏にならないために

私がフリーランスになったころのような失敗をしないためにも、時間を自分自身でしっかりと管理し、自分の価値を高めていってください。
ネットの仕事は自分でコントロールすることができれば、趣味と同じでとても楽しい働き方です。
ネット副業業界が、多くの方にとってより良い環境になることを願っています。