5. 殺人者の娘

5. 殺人者の娘

課題:出会い

ジャンル:サスペンスドラマ

 

人物

ペク・ジュンマン(37)殺し屋
カン・ドンウ(21)ジュンマンの子分
ペク・スジン(10)ジュンマンの娘
キム社長(45)
キム社長夫人(38)

 

本文

〇キム家・玄関・外(夜)
 ペク・ジュンマン(37)と、カン・ドンウ(21)が、キム社長邸の庭に侵入する。
 番犬が吠える。
 ジュンマンは表情を変えずに消音銃で番犬を射殺する。
 ぼうっとした表情で犬の死骸を見るドンウ。

 

ジュンマン「何をしている、行くぞ」
ドンウ「あ、はい」

 

 ドンウはドアノブを撃ち抜き、二人は屋敷内に侵入する。

 

〇同・廊下(夜)
 廊下でメイドと出くわす。
 ジュンマンは消音銃でメイドを撃つ。

 

〇同・階段(夜)
 二人は二階に駆け上がる。

 

〇同・キムの部屋・前(夜)
 二人は廊下の奥の部屋のドアを開ける。

 

〇同・キムの部屋(夜)
 ガウンを着たキム社長(45)が立っている。

 

キム社長「なんだお前たちは!」

 

 ジュンマンは無言でキム社長を三発撃ち、絶命させる。
 と、ドアの所にキム社長夫人(38)が立っている。

 

キム夫人「きゃあああ!」

 

 ジュンマンはキム夫人の頭を撃つ。

 

ジュンマン「他にいないか探せ」

 

〇同・廊下(夜)
 ドンウがドアを開ける、無人の部屋。
 ジュンマンが別のドアを開ける、無人の部屋。

 

〇同・乳児の部屋(夜)
 ドンマンがドアを開け、ジュンマンが銃を構えて中に入る。
 ベビーベッドがあり、乳児が寝ている。
 戸惑う顔でジュンマンを見るドンウ。

 

ドンウ「兄貴……」
ジュンマン「全員殺せという命令だ」

 

 銃を乳児に向けるジュンマン。
 と、屈託のない笑顔をする乳児。

 

ジュンマン「くっ……」

 

 ジュンマンは引き金に力をこめる。

 

〇道
 小さな漁船が何艘も係留してある、海沿いの道を歩くジュンマン。
 その先にスジン(10)と、かがんでスジンの頭をなでているドンウの姿。
 スジンが近づいてくるジュンマンに気づく。

 

スジン「あ、お父さん!」

 

 と、スジンは笑顔になる。
 怪訝な表情でドンウを見るジュンマン。

 

 

ドンウ「ずいぶん探しましたよ」

 

 ドンウ、ジュンマンのほうを見ながら立ち上がる。

 

ドンウ「大きくなりましたね」

 

 と、スジンを見て言う。

 

(ペラ4枚)

 

講評

ハードボイルドな世界観が魅力のシナリオですね。カッコイイ作品です。