ニュースでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、リオデジャネイロオリンピックのために現地入りした、体操の内村選手が、ポケモンGOを使って50万円の請求が発生してしまったそうです。
一体なんでそのようなことになってしまったのでしょうか?
今日は、そうならないための対策をお話します。
いったい何が?ポケモンGOで請求50万円?
【記事】 内村「ポケモンGO」で課金50万!?白井「表情が死んでいました」:スポニチANEX
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/08/01/kiji/K20160801013076330.html
ふと携帯電話の通信料を確認した内村は、目を疑った。「50万円…」。何度も見直したが間違いなかった。
実は、ポケモンGOが悪いわけではありません。
ポケモンGOは、現地ブラジルではまだ未対応だそうです。
つまりどれだけ歩いてもポケモンは出てきません。
なぜ、そんな高額な請求が発生してしまったかというと。。。
ブラジル入り後に「ポケモンGO」のアプリをダウンロード。現地で未対応なことを知らずに使い続けていた。
データ通信の設定を誤り、定額制プランから外れていたという。
データ通信の設定を『従量制海外ローミング』のままにしていたことが原因ですね。
海外旅行に行って、特に設定せず携帯電話やスマートフォンを使うと、問題なく通話はできるのですが、法外な通信料金が発生します。
50万円もの料金が発生してしまった内村選手、
「あの日の食事会場での航平さん、表情が死んでいました」と白井健三(日体大)。
日本の妻に報告すると、あきれられた。
大切なオリンピック本番をひかえて、大ピンチを迎えてしまったのですが、
だが、無類の強さを誇る男は強運だった。
リオ入り後に携帯会社に電話して事情を説明すると、同様のケースにならって1日約3千円の定額料金に収める救済措置を取ってくれたという。
ということで、事なきを得たとのこと。
内村選手の競技にも影響なさそうで、良かったですね。
誰でも救済してもらえるわけではない
ですが、私たち一般人は注意しなければいけません。
記事では『強運』と書かれているように、おそらく今回の措置は『特例』でしょう。
有名人の内村選手だったからこその特別な配慮かもしれません。
一般人が、設定を誤って高額請求が発生した場合、原則的には、非情にも、全額支払いの義務が発生します。
間違えたのはこちら側の責任であり、損害を受けているのは通信会社なので、減額してあげる義務は通信会社にはないのです。
実際数十万円~百万円近い金額を支払わされた事例はネットで探すといくつも出てきます。
猛烈にくらいつけば、減額してもらえる可能性も無きにしも非ずとは思いますが、ものすごく面倒であろうなのと、交渉は多大なストレスになることは間違いありません。
ですので、このようなことにならないように、あらかじめ重々注意する必要があります。
海外通信の高額請求を防ぐ対策
海外定額プランに入っているか、確実に確認
大手通信キャリア(ドコモ、AU、ソフトバンク)は、それぞれ海外定額プランを用意しています。
一日三千円程度となっていると思います。
事前には『申し込み不要』と説明されている場合があります。
海外に行けば自動的に切り替わるプランもあるようですが、
必ず、必ず(大事なので2回言いました)出発前に、各ショップなどで、本当に自動で定額になるかどうかを必ず!確認して、確証を得てください。
おそらく内村選手も、『何もしなくても海外パケット定額になる』と思ってお使いになっていたんだと思います。
ほとんどの悲劇が「海外で高額になることを知らない」もしくは「海外定額になっていると思っていた」という思い込みから発生していると考えられます。
海外でネットにつなぐなら、レンタルWi-Fiルータがおすすめ
私が海外に行くときは、必ずレンタルWi-Fiルータを利用しています。
基本的にデータは使い放題で、速度もSIMより速くい場合が多く、とても快適です。
そしてなにより、一日3000円前後かかる海外パケット定額よりも安い、1日700円以下で借りられます。
長期の旅行でなければ、海外で電話をかけることはめったにないので、これで十分な場合が多いです。
データローミングをOFFにする
スマホの設定画面には『データローミング』をON、OFFにするところがあります。
データローミングをOFFにすると、挿してあるSIMのデータ通信のみを止めることが可能です。
データローミングがオフでも海外Wi-Fiルータをレンタルしていれば、Wi-Fiをつかったネット接続はできますので不自由はありません。
電話番号をつかった音声通話はかかってきますので、海外滞在中に日本からの電話を受けることは可能です。
その場合は、割高の国際通話料金がかかります。
日本のSIMは抜いてしまう
設定で通信を管理することは可能ですが、どうやっていいかわからない、不安な場合や、日本から電話がかってくるのも嫌と言う場合は、海外に到着したらSIMを抜いてしまう、というのも一つの手です。
SIMは小さいものなので、紛失と故障には気を付けてくださいね。
SIMを入れるケースを持っていくのがおすすめです。(私はアルミの名刺入れを使っています)
もちろん、日本からの電話がかかってこなくなりますが、基本的な連絡は、ネットさえつながっていれば、LINEやメールでも十分やりとりできるので特に困ることはありません。
そのあたりはお使いになる方の重要度しだいでご判断いただければと思います。
格安スマホの場合
格安スマホ(格安SIM)の場合は、キャリア(ドコモ、AU、ソフトバンク)のような、海外パケット定額はありません。
それ以前に、海外でのデータ通信利用が出来る格安SIMは現在はありません。
電話番号をつかった音声通話は、可能な格安SIMがあります。
海外に行けば自動で海外ローミングに切り替わり、普通に電話が使えますが、音声通話料金も国際電話なので高額になります。
私が利用しているDMMモバイルの場合は、国際音声通話を利用した場合、1か月5万円上限で打ち切りになりますので少しは安心です。
(でも5万でもムダにしたら高いですよね)
私は格安スマホ(SIMフリー)を使っていますが、海外に到着したら、設定でローミングを停止しています。
設定がわからない場合、前述したように、SIMを抜いてしまうのが簡単です。
海外現地SIMを使うのも一つの方法です
SIMフリースマホを使っている場合、現地SIMを購入して差し替えれば、音声通話が可能です。
ただし電話番号は変わり、現地の電話番号になります。
現地で電話する必要がある場合などは便利ですね。
テザリングも可能な場合がありますので、Wi-Fiルータをレンタルしなくていいことも。
ただし、通常1ヶ月程度のプランになる場合がほとんどなので、数日の滞在の場合割高だったり、速度はルータより遅かったりもします。
050(IP電話)アプリを使って音声通話
もしくは、050の電話番号がもらえるIP電話のアプリを使えば、SIMが無い状態で無料もしくは30秒8円(税なし)で、電話番号をつかった国際通話が可能です。
ひとつとっておくと、日本国内、海外、どちらでも使えて便利ですよ。
海外旅行に行かない人も注意!
自分は海外に行くことはないので関係ない、と思う方も、要注意です。
日本国内でスマートフォンが盗まれて、即座にで海外にもっていかれ、100万円近い請求がきたという話も聞きます。
ですので、海外に行かない方も、普段から海外パケット定額や、海外通信を停止しておくなどの対策をしておくことをおすすめします。
まとめ、海外スマホの高額請求を避けるために
- 渡航前に、ご自分の海外プランが定額になっているか確認
- もしくは、海外Wi-Fiルータをレンタルする
- 日本との電話音声連絡が必要ない場合、SIMは抜いてしまってもいい
- 日本との連絡はアプリなどで行えばほぼ無料
以上のような方法で、意図しない高額請求を防ぐことができます。
通信料金の心配なく、海外でのスマホライフも思う存分楽しんでくださいね!