株には全く興味がない、ぜったいやらないと思っていた自分の考え方が変わった日の話です。
おカブちゃん
私の生徒さんで、「私はパソコンは全然わからないけど、おかぶちゃんはやっている」という方がいます。
Aさんとしましょう。
Aさんは70代の方です。
おかぶちゃんとは、『株』のことです。
一般的な言葉かどうかは知りません(笑)
その方は本当にパソコンができないんです。
ウインドウを最小化したら「消えちゃった><」と焦るような方です。
文字の全角と半角も区別つかずにタイピングします。
ですが、ネット株をはじめて10年以上たつそうです。
Aさんの話を聞いて、教室がざわつきはじめました。
みんな株に興味があるんです。
私はその時は、(授業に集中してほしいなー)と思っていました。
AI、IoT、ICO トレンドの単語がずらり
授業前後の雑談タイム、70代の自称パソコン音痴のAさんの口から、次々とトレンドの単語が出てきます。
「AIっていうのは」
「IoTは・・」
「ICOが・・」
だいたいの意味を知っています。
どうしてそんなことを知っているのかというと
「株のことを調べてると出てくるんですよ、何の会社かわからないと株は買えませんからね」と。
もしかしたら私よりも最先端の技術を知っているかもしれません。
Aさんの特別レクチャー
2月20日、授業が終わった後に、Aさんが他の生徒さんとノートパソコンを広げて話していました。
株のやりかたの話でした、私も話半分、好奇心から参加させてもらいました(笑)
Aさんは華麗にヤフーファイナンスのページを開きながら
自分の株の選び方、会社情報の見方、配当のしくみ、株主優待にはどんなものがあるか
などを、楽しく教えてくれました。
どんな辛いときでも株で幸福
10年以上のネット株経験のあるAさんは、損も得も様々な経験があります。
その中でも、特に印象に残ったのは、震災の時の話でした
「あの日私は車を運転していました、大きな揺れを感じたとき、いちばん最初に思ったのは『ああ、、株を全部売らなきゃ』でした」
「日本は終わりだと思ったんです、全部紙くずになってしまうかと」
「あたふたしてて、結局何もできなかったんですけど、建設株みたいな一部の株があがったんです」
「下がった株もありましたけど、上がることもある」
「良くない言い方かもしれませんけど、どんな不幸に陥っても、どこかで幸せになれることがある、それを株で感じることができたんです」
「だからどんな辛いことがあっても、経済が動いているかぎり、私は幸せでいられるんです、株をやっていればそう思えるんですよ」
と。
これが私の心にささりましたね。。
その発想はなかった。
株をやってみたいと思った
Aさんの話は私の胸にすとんと落ちました。
株をやると、世の中の流れを学ぶことができる。
下がるものがあれば、上がるものもある。
どんな不幸があっても、幸せを見つけることができる、探し出す努力をしさえすれば。
パソコンの使い方なんて、Aさんみたいに必要なことができればいいんです。
逆に必要がなければ、身につかない、株も自分で実際にやってみなければ、その知識も身につかないんです。
さっそく、家に帰って口座を開設・・・する前に、少し勉強から始めることにしました。