silver iMac turned on inside room

当ブログでも、もう20年ちかくアドセンスを貼っている。だけど最近は継続するかどうか本当になやんでしまう。

とくに全面広告や、騙して詐欺サイトに誘導するような悪質広告が、管理者としてブロックしてもしても湧いてくる。

いつの間にか、ネット広告はユーザーにとって「邪魔なもの」の代名詞になってしまった。

かつてネット広告は「三方良し」だった

Google AdSenseが登場した2000年代前半、その仕組みは本当に画期的だった。

それ以前は、一つ一つ広告を選んで貼らなければならなかったが、アドセンスは一つコードを貼るだけで、記事の内容に(ある程度は)即した企業の良質広告が自動的に表示された。

お金にならないマイナーな分野、アフィリエイトをしている企業がないジャンルでも、ユーザーに役立つ記事を書いいればいくばくかのお金になる。

読者にとっても、お役立ち情報に添えられた広告をクリックすれば、そこから自分が買いたい商品や受けたいサービスを契約することにもつながる。

読者・コンテンツ作成者・広告主の三者がそれぞれ恩恵を受けるエコシステムが成立していたのだ。

「邪魔なもの」へと変質した広告

この三方良しエコシステムが崩れた背景には、いくつかの構造的な変化があったと思う。

スマートフォンへの移行

ウェブの閲覧がパソコンからスマートフォンに移ったことで、広告をめぐる環境も一変した。

画面が狭くなったことで広告がコンテンツを圧迫し、スクロール中に指が広告に触れてしまう「誤クリック」が多発するようになった。それによってクリック獲得が爆増したのである。

コンテンツが表示されている最中に広告が割り込んで画面がズレる「レイアウトシフト」、
記事を読もうとした瞬間に画面全体を覆う「全画面広告」といった手法でどんどんとクリックされる。

そしてGoogleは「自動広告オンにすれば収益が上がる」とブロガーに積極的に推奨し、ブロガー(サイト運営者)側も収益を増やすことにつながった。

Googleは「ユーザー体験が悪いサイトは順位を下げる」と言いながら、自らユーザー体験を最悪にする仕組みを提供しているのは矛盾でしかない。

クリック課金の歪んだインセンティブ

AdSenseの基本的な仕組みは「クリックされたら報酬が発生するCPC課金」。これがコンテンツよりもクリック数を優先する動きを生んだ。

読者の役に立つ記事を書くよりも、煽りタイトルで注意を引き、誤クリックが起きやすい位置に広告を置く方が、収益効率が高くなってしまう構造が生まれたのだ。

また、広告枠の大量化により、大企業の品質の高い広告よりも、詐欺に近いグレーな健康食品・美容、サービスや、さらには「詳細を見る」「次へ」などの誤誘導の画像を表示、フィッシング詐欺・電話詐欺・トクリュウまでが自由に枠を購入するようになった。

入札した額の高いほうが表示されるオークション形式のため、真っ当な企業よりも詐欺師の広告だらけになってしまっているのが現状だ。

AI自動化による「人の目」の喪失は本当か

現在のネット広告は、AIやアルゴリズムが自動で広告枠を売買する「プログラマティック広告」が主流だそうだ。毎秒何億回もの取引がシステムで処理されるため、配信の速度と量には最適化されているが、広告の内容や質をリアルタイムで精査することが難しくなっていると。

しかしAIの審査をすり抜けてこのような違法広告が表示されてしまう、、、というが、Googleの技術力をもってして、それが不可能なのは信じがたい。現にブロガー審査、Youtubeなどでは収益化を簡単に剥がしたりすることができるのだから。やる気がないというほかない。

広告主は悪質でも儲かるなら何でもやっていいというのか。

フィッシング詐欺広告が表示されるしくみ

大手プラットフォームが審査をしているにもかかわらず、詐欺的な広告が配信されるのには理由。

悪質業者は「クローキング」と呼ばれる手口を使っているそうだ。審査プログラムが確認しに来たときだけ普通の広告ページを見せ、一般ユーザーがアクセスしたときだけフィッシングサイトに転送するという。

また、過去に実績のある正規企業の広告アカウントを不正に乗っ取り、そこから一気に詐欺広告を配信するケースもあるとか。

さらに、1つの広告が停止されることを見越して、AIなどを使って何百・何千もの類似広告を同時に出稿し、運営側の対処を追いつかなくさせる手口も使われる。

配信側とのいたちごっこと言い訳をするが、この状況が続けば、誰も広告をクリックしなるだろう。いや、もうそうなっている。

能動的にクリックするモチベーションはなくなり、今や騙されてクリックさせられた被害者のみと言う状態ではないか。

広告ブロックしたい読者、広告ブロッカーを使わせないプラットフォーム

ユーザーが広告ブロックツールを使うようになると、コンテンツ作成者側から「広告をオフにしないと記事を表示しない」という仕組みもある。

「アンチ・アドブロック」と呼ばれるこの技術は、サイトに埋め込まれたプログラムが広告の読み込み状態を監視し、ブロックされていると検知した場合に画面をロックする。

Googleは自社のYouTubeなどで広告ブロックを徹底排除する動きを強めており、同様の仕組みを一般のウェブサイトにも展開している。

コンテンツ作成者の立場からすれば、サーバー費用や制作コストをかけて作った記事を、広告収入ゼロで読まれることへの防衛策でもある。

しかし、ネット広告が「不快なもの」というイメージを持たれるようになった結果、読者が広告をブロックし、その対抗としてコンテンツ作成者がアクセスをブロックする――という悪循環は同然ではないか。

この根本的な原因を作ったのは、広告体験を劣化させてきたGoogleなどプラットフォーム側にある。

今後改善することはあるのだろうか

こうした状況に対し、変化の動きも始まってはいる。

2024年以降、AdSenseは従来のクリック課金からページ表示回数ベースの「インプレッション課金」への移行を進めているようだ。これにより、誤クリックを狙う広告配置の意味を減らそうとする意図はあるのだろうか。根本的には配信させない仕組みが最優先だろう。

事業者側も政府も、詐欺広告への規制強化・共同規制へと動き出しているが、完全に根絶するには程遠いのが実態だ。

結局、WINWINの原則を忘れたGoogleが自らの首を締めている結果になったのだが、最も被害を被っているのはコンテンツ配信者だろう。

有料コンテンツ、サブスクリプション、純広告、アフィリエイト特化など、Googleの横暴に振り回されない収益モデルを模索する動きが進んでいる。

まとめ

ネット広告が「邪魔なもの」になった背景には、スマートフォンへの移行、クリック課金が生んだ歪んだインセンティブ、広告配信の自動化による品質管理の難しさ、という複数の要因が絡み合っている。

ブロガー、コンテンツ作成者はその努力が報われるためには、AdSense等の自動広告に依存しないマネタイズへの移行が欠かせない。

何がいいのかなぁ、、はあモチベが下がるね。

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