韓国語は韓国ドラマなどの影響もあってか、中高年の学習者が比較的多い言葉のようです。
50代から韓国語を始めても果たして身につくのかどうか、気になりますよね。今回はそのことについて考えていきたいと思います。
管理人の韓国語学習事情
私はこの記事を書いている現在50歳です。韓国語の学習は8年前に始めました。そう書くとかなりのベテランのように思えるかもしれませんが、ずっと熱心にやっていたのではないので、やっと中級にさしかかったところです。
もともと暗記は苦手なほうですが、50代になった最近さらに学習能力の衰えを感じているところです。
50歳になって衰えていく語学学習能力
暗記力の低下
50歳になって急激に脳の衰えを感じるのは仕方がないことです、加齢は不可逆なのでこれから先向上することはありえません。
ただでさえない暗記力がどんどんなくなってきて、10分前に見た単語も忘れてしまっていく始末です。
テキストが見えない老眼
さらに目も老眼になってきます。テキストの小さい文字を見るのが苦痛になってきます。私もはじめて老眼鏡を用意しましたが、眼鏡を通して見るのはとても疲れますね。
集中力の低下
昔は何時間でも机に向かっていられたという人でも、年をとってくるとじっとして長時間すわっていることが苦痛になってきます。さらに足腰も痛くなって、ますまつつらいことに。
持病等も増える
年を取ってくると持病のある方も多いでしょう。私も病気があるので、そのせいで勉強を長時間するのが大変です。
こんな風に、年をとると勉強に関しては不利な条件ばかり増えていきます。
韓国語がやりたければ絶望していてもしかたがない
あなたはなぜ韓国語がやりたいですか?
韓国語が身につくかどうか気になるということは、身につかないと知ったらやめるのでしょうか?
もし、簡単に韓国語の勉強をやめられるほど軽い気持ちだとしたら、やめればいいと思います。世の中には他に楽しいことがいっぱいあります。
そうではなくて、身につくかどうか気になって、このページにたどり着いたあなたは、きっと「身につくよ」と言って背中を押してほしいのではないでしょうか?
それでは押しましょう「韓国語は50代からでも身につきます」
身につかないと思ったらそれで終わりなんです。
脳のニューロンは90代になってもつながる
脳細胞は年とともに死んでいきますが、ニューロンという脳細胞をつないでいる組織は一生再生していきます。ニューロンがあれば、脳の知識は増やしていくことができるのです。
ニューロンを成長させるには、自らすすんで学習をすることが必要です。
つまり、年をとっても無限に知識を増やしていくことは可能なのです。習得速度が落ちるだけです。
毎日1ミリでも前に進む気持ちで
多くの韓国語本を出版している前田先生がメルマガでよくこんな言葉をおっしゃっています。
「毎日1ミリでも前へ」
『一歩でも前へ』だとそれでも多すぎるような気がしますが、『1ミリでも前へ』なら年をとっても進められそうではないですか?
その気持ちで学習していくと、気が付いた時はけっこう先に進んでいるものです。
何をもって身についたと判断するか
そもそも、『身につく』とはどういうことでしょう?
韓国人とペラペラお話しができることでしょうか?
韓国ドラマを字幕なしで見れることでしょうか?
好きな俳優さんにファンレターを書けるようになることでしょうか?
もしかしたらその全部かもしれませんね。
これらがネイティブ並みに100%できることが『身につく』ことだとしたら、残念ながらそれはかなり難しいと言わざるをえません。
しかし、韓国語が20%くらいできると、80%のことができるようになります。
私の韓国語能力はおそらく40%ないくらいだと思いますが、それでも韓国語を使ってやりたいことはほとんどできています。
参考までに私ができていることは、
- メールや手紙はちょっと調べれば何でもほぼ問題なく書けます(韓国人の知り合いに、最初文章だけ読んだときは日本人とは気づかなかったとさえ言われたことがあります)(文法の間違いはときどきあるようですが、意思疎通には支障ありません)
- 推しがインスタライブなどをやったとき、ほとんど意味がわかります。(若干若者言葉、新語がわからない)
- 韓国旅行にいって全く不自由しません、会話できるし、もちろんタクシーやお店でも不安がありません。(ただし韓国人同士だけの会話は疲れてくると聴き取れなくなります)
私の場合、ファン活(笑)が目標だったので、資格試験やビジネス的なことはできないかもしれません。
聴き取ってわかる、書いて伝えるということがしたかったので、喋りと読みのほうはたどたどしいです。
目標設定が大事
あなたの目標はなんでしょうか?
漠然とした大きな目標ができたら、それを小さくして、ちょっとがんばればできる目標も作ってみてはいかがでしょう。
例)
韓国語を話せるようになる(大きな目標)
→1分の自己紹介ができるようになる(小さな目標)
字幕なしでドラマが見れるようになる(大きな目標)
→大好きなシーンのセリフ、その部分をまずわかるようになる(小さな目標)
私も一番知りたいこと、やりたいことから少しずつ始めました。
目標設定しないのも良い
先のことと矛盾するかもしれませんが、目標をあえて設定しないで、毎日の学習習慣だけをつけるのも良い方法です。
毎日NHKラジオの韓国語講座を聞く、毎日参考書の1項目をやる等
私のお友達の韓国語学習仲間には、特にやりたい目標はないけれど、NHKテレビとラジオの韓国語講座を趣味として楽しんでやり続けている人もいます。
韓国語検定を目標にするのも良い
目標が定まらなければ、TOPIKやハン検のような検定試験を指標にして勉強するのも良い方法です。
実際私も心が折れそうになったりしますが、来年夏に検定試験を受けると宣言してしまったのでもうやるしかありません。(※追記:コロナもあって資格試験は萎えました笑)
年を取ってくると、甘えが出てくるので、少々強制力のあることをむりやりねじ込むことも大事だと思います。
50歳を過ぎても韓国語能力は伸ばすことができる
50代過ぎると言い訳が多くなり、駄目だと思ったらそこで試合終了です。
韓国語でやりたいことがあるのなら、歯をくいしばってでも1ミリでも前に進むことが必要です。
とはいえ、つらい大変な道のりではありません、昨日より今日、今日より明日がより一層韓国語がわかるようになっていくのです。一日に単語一つ、文一文だけでもいいではないですか。
勉強しないと脳はどんどん衰えていきます。好きな韓国語の学習で脳のアンチエイジングを、あきらめることなく楽しくいっしょにがんばりましょう!