私はたぶん一度も「勉強しなさい」と言わなかったと思います。
勉強しなくて大変になるのは自分と思い知る
勉強するのは誰のためかという話です。それはたった一つ、自分、本人のためです。親のためでも先生のためでもありません。
人の見ているところだけ勉強して、陰では勉強しないなんていうのはありえないことです。
勉強することによって、学校生活も将来も楽になることは間違いないのです。
勉強より大切なことはたくさんあるかもしれませんが、少なくとも授業の時間は勉強するための時間。他は何もする必要がないのです。勉強をしないで他の事をしている方が無駄で効率が悪いのです。
勉強しないでおいて、あとあと大変な思いをするのは、他ならぬ自分なのです。
私は子供が勉強を怠けているときも、あえて勉強しなさいとは言いませんでした。私が叱ってやるようになっても本人のためにはならないからです。
自分がテストの点が下がる、順位が下がって嫌な思いをするという体験を経て、「勉強というのはやったほうがトクだな」と身にしみて感じて欲しかったのです。
勉強した方が楽
前述の繰り返しになりますが、勉強はした方が楽になります。
筋トレで筋肉をつけると、力がつくので生活の中で何をするにも楽になります。ただし筋トレは痛くて辛いです。
勉強も同じです、勉強している間はとってもつらいです。眠くなります、わからなくてイライラします。それでも勉強をつづけていくと、いつか難しかった問題も解けるようになったり、意味がわからなかった文章もスラスラ読めるようになります。
将来楽をするための貯金をしているのと同じです、今節約していて辛くても、あとで必要なときにお金が十分に溜まっていると助かります。
勉強も同じです、今は遊びをガマンして勉強すると知識という貯金がどんどん貯まってきます。将来社会で必要になることもきっとあります。
「今勉強してることなんて社会に出て何の役にも立たない、それよりももっと役立つことをやりたい」という気持ちもよくわかります。それでも、今与えられている課題をやるのです。なぜならその知識で鍛えた脳は他のことにも応用できるからです。
何にでも応用の利く、柔軟な脳を鍛えて将来楽しましょう。
親が勉強は楽しいと言い続ける
多くの人は勉強はつまらないと考えているようですが、私はそうは思いません。勉強は楽しいのです。純粋に楽しいからやるのです。
勉強は楽しい、そう子供に話すと、子供は「そうかぁ~?」と怒ったような顔で反論しました。
それでも私は勉強は楽しいと言い続けました。楽しいよ、本当に。楽しくてたまらないし、この楽しい勉強を親のお金で思う存分、家事とか仕事とかしないでできるって何て幸せなんだろう。
心からそう思います。私が本気でそう思っているから、子供も少なくとも私が本気で勉強が楽しいと思っているということは分かってもらえたと思います。
親が「勉強が嫌いで大変だけど」といってムリヤリやらせたとして、そんなものを誰がやりたいと思うでしょうか。勉強は楽しい、そう思い込むのです。
たとえつらくても。
親が自ら勉強している
私は勉強が好きです。でもそれに気づいたのは、社会に出て勉強が自由にできなくなってからです。なんで学生のときはたっぷり勉強できる自由な時間を、無駄に遊びに費やしていたんだろう、、、みな同じですね。
子供が生まれてから、半ば育児そっちのけで私は勉強にのめり込む、だめな母親でもありました。
子供は小さいときから、母(私)が隙間時間を見つけては常に勉強している姿を見て育ちました。一緒に机を並べて勉強していたこともありました。
勉強する背中を見せていたことが、黙っていても子供を自主的に勉強に向かわせる要因の一つになったのは間違いないと思います。
自分がやらないことを子供にやらせることは難しいです。
仕事や家事で忙しくても、15分だけでも時間を割いて勉強する、その姿勢が大事だと思います。
勉強しなさいという必要はない
以上のようなことで、私は子供に一度も「勉強をしなさい」とは言わずにいても、進んで自ら勉強する子になりました。実際私よりもよく勉強しています。
勉強自体は辛いけど
正直、勉強は楽ではありません。辛いこと退屈なことも多いです。それでも、得点や順位となって成果は確実に出るので楽しいのです。社会でなかなかそういうことはありません。ゲーム感覚で考えてもらいましょう。
好きなゲームだってクリアできないときは辛い
私も子供もゲームが好きで、ゲームの画面をずっと見ていられます。ただ、ゲームをクリアするのは並々ならない大変さがあります。本当に面倒くさい。よくやるなあと思います。でもやっていれば結果が出るから楽しいのです。
「勉強しなさい」の代わりに「勉強は楽しいよ」と言い続け、親も勉強する。おすすめです!