リンパ浮腫に弾性ストッキングは必須です、なのに高すぎるんです。
リンパ浮腫はつらい
がん手術で骨盤内のリンパを除去すると、足にたまったリンパ液が排出されなくなるため、足がどんどん膨れていきます。
風船に空気を入れ続けるとパンパンに張るように、皮膚がひりひりと痛みます。
ひとことでむくみといっても、リンパのある普通の人が疲れたから足がむくむと言ったそういうレベルではありません。
『リンパ浮腫』 で画像検索していただけるとわかると思います。(閲覧注意)
医療用弾性ストッキングが必須
むくみがひどくなり、固まってくると治療するのが難しいため、予防のために履くのが医療用弾性ストッキングです。
美容用の弾性ストッキングのようなもの(メディキュット等)はありますが、全く別物の着用感です。
医療用弾性ストッキングはとにかく、硬い!きつい!
初めて履こうとしたときは、冗談かと思いました。
履くのにも非常に時間がかかりますし、夏は大変。
履いている間も拷問のようにきついです。
動くと多少ましになりますが、動きすぎて足が疲れるほどもいけません。
なかなか不自由な体になってしまったものです。
がん自体よりも、リンパ浮腫のほうが辛いかもしれません。
これ、年取ったらはけないと思うんだけど、どうするんだろうか。
ドイツ製の弾性ストッキング『medi』
日本には弾性ストッキングの会社はないそうです。がんばれ日本のものづくり。
リンパ浮腫の治療はドイツが抜きんでているそうで、私が使っているものもドイツのMediという製品です。
豪華な箱に入っています。23000円です。
2千300円じゃないですよ、2万3千円です。
果たして、この値段はぼったくりなんでしょうか
私は最初、これは日本の代理店がめちゃくちゃ上乗せしてると思ったんです。
だって、なんでもそうですもんね、日本で売ると2倍くらいの価格になっているのはザラです。
ですのでドイツに住んでいる友人に聞いてみました。
現地での定価は150ユーロくらいだったそうです。
今、円高ユーロ安なんで、16000円くらいでしょうか、、
ですが昔は1ユーロ150円くらいのときもあったので、輸送品も考えればそれほどぼっているわけでもなさそうです。
でも一律で値段かわらないんで、円高差益を還元してほしいですよね。
ドイツはすべて保険適用
ちなみに、ドイツで定価が150ユーロとはいえ、患者は一切払う必要はなく、すべて保険適用だそうです。
リンパ浮腫だけでなく、ドイツは社会福祉が本当に充実しています。
友人の話では、育児のベビーシッターにも保険がきくとか。
(今は移民の問題で行き過ぎた福祉も問題になっているようですが・・・)
ドイツのカタログをみましたが、弾性ストッキングもいろんな色や、ラインストーンを埋め込んだおしゃれなものまでいろいろあるそうです。
もうすこし安くなるといいですね。。
ぼったくりとまではいかないと思いますが、他に選択肢がないから売り手市場になっているのは否めないと思います。
弾性ストッキングは、先人の方の努力で、年2回、合計4足まで7割の保険適用になっています。
それでも、23000x4=92000x30%=27600円
原価が高すぎるのは支払うほうも辛いですし、社会保険制度も圧迫します。
こんな豪華な箱もいらないから、少しでも安くしてほしい。
きっとリンパ浮腫患者の絶対数が少ないから、定価を下げられないのは仕方ありませんが、なんとかならないものかなと切に思います。
これだけ支払ってバッチりならいいけれど、使用感イマイチで我慢しながら履いているので納得できません。。