ノミ被害の実態をお読みになりたい方は前の記事~奮闘編~をご覧ください
ノミ撃退に効果のあった解決法
家に大発生したノミの撲滅のために手っ取り早く解決法が知りたい方へ、効果があった方法は以下です。
- 病院にいってかゆみ止めをもらう
- バルサンをする
- 家も布団も掃除機で吸いまくる
- 毛布は乾燥機にかける
- 自作ノミトラップ
- ハッカで刺されづらくなる?
約2週間くらいで完全退治できました。(バルサン最初にかけたらもっと早かったかも)
詳細をお知りになりたい方は読み進めてください。
病院の皮膚科に行く
虫刺され程度で病院に行くことはあまりないかもしれません。また仕事をやっている方はなかなか行きづらいでしょう。
ですが、ノミにさされたら、できるだけ早く病院に行くことをお勧めします。
市販薬を塗っても解決にならない
ノミさされは強烈で、市販の蚊に刺されたときのかゆみ止めはほとんど効きません。
塗ってもかゆみが収まることなく続き、意識していなくても掻いてしまいます。
掻くとさらに熱をもってかゆみが倍増しますので、市販薬は使うだけほぼ無駄といっても過言ではないです。
薬局で買う薬は効率が悪い
全身を指されてかゆくてたまらない場合、塗り薬には即効性がないので、アレルギーの薬が効きます。
薬局でアレルギー対策用の薬は売っており、薬剤師さんを通して買うことはできますが、薬局の薬は一般のいろいろな症状に向けた総合薬が多く、いろいろな成分が入っていたり、有効成分が薄かったりします。
また保険が使えないので金額は高いです。
一時しのぎにとりあえず使ってみるのもいいのかもしれませんが、すぐにかゆみを抑えたいならば非効率と言えます。
仕事を休みづらくても、午前中だけでも病院に行きましょう
ノミにさされてかゆいと、仕事に全く集中できません。
休めないといって先延ばしにしても、業務効率は低下します。刺されたらムリに午前中遅刻してでも即病院に行くべきだと思います。
病院は皮膚科へ
受診する科は皮膚科です。近くに皮膚科の個人病院がなければ総合病院でもいいかと思います。
私の経験になりますが、待ち時間の多い総合病院でも、皮膚科は総合内科等と違い、患者さんの数がそれほど多くないため、短時間で済むことが多いです。
病院でノミに刺されたと言えば話が速い
ノミに刺されたということが明らかであれば、それを問診でつたえて刺された場所を見せれば即座に薬を処方してもらえます。
私の場合はすぐに塗り薬と飲み薬を出してもらえましたが、先生にもし軽く見られてしまった場合、塗り薬だけを処方される場合もあるかもしれません。
塗り薬だけと言われた場合でも、夜眠れないのでできれば飲み薬もいただけますかとお願いしてみるともらえる可能性があります。
私の場合はリンパ浮腫なので、虫刺されを悪化させると蜂窩織炎という重症になるおそれもあり、一刻を争いました。
ノミのかゆみに処方された薬
処方されたのは
- 副腎皮質ステロイド軟こう「ソルベガ」または「デルトピカ」
- アレルギー治療剤「タリオン」
でした。
タリオンは、飲むと少し眠くなりますが、かゆみはだいぶ和らぎますので助かりました。
ステロイド軟こうは、すぐにかゆみが収まるわけでもスゥっとするわけでもないのですが、じわじわと効いてきます。
欠点は、ステロイドを全身の数百か所に塗るので、指先がボロボロになってしまうことです。
私はラップを指に巻いて塗っていました。
究極の解決法『バルサン(アースレッド)』
ネット検索でトップに出てくるなど、
派手な広告の業者はぼったくりの可能性がありますので注意!!
ノミ被害でどうしていいかわからなかった私は、保健所に駆け込みました。そこで紹介してもらったペストコントロール協会というところに電話して相談したところ、害虫駆除の専門業者の方が無料で家まで来てくれました。
「僕らがやることも普通のバルサンなんですよ、ご自分でやれば無料ですよ」と言って、バルサンのたき方をアドバイスしてくれて帰りました(なんて良心的なんだろう)
※私のところに来てくださった業者さんはたまたま無料で見てくださいましたが、出張費がかかる場合もあるかもしれません。それでも保健所やペストコントロール協会を通して紹介された業者さんは適正価格で見積りをしてくれるはずです。
バルサンはノミには効かないという情報をネットで目にした気がしますが、今回の被害の場合、バルサンが何よりも一番効果がてきめんでした。
さらにGなど他の害虫もそのシーズン全く出てこなくなって両得でした。
今回使ったのは『ダニアースレッド』です。2パック買ってきました。
ダニ・ノミ用でしたが、他の虫含め効果はありました。
うちは木造戸建て床面積150平米(たしか?)の3LDKなので、各階2つずつ仕掛けました。
説明書をよく読みます。バルサン(アースレッド)は怖いイメージがありますが、ちゃんと説明書通りやればそこまで恐れるほどのものではないよと業者さんが言ってくれました。
少々面倒くさいのが、電気機器にビニールをはること。
そんなに神経質にならなくてもいいそうですが、パソコン、テレビ、ギターにゴミ袋を軽くかぶせました。
布団にはちゃんと煙をいきわたらせたいので、敷いたままにしました。(写真は折ってありますが、あとで広げました)
火を入れて、素早く退避(映画エイリアンの最後の脱出シーンみたいな気分)
バルサンが終わるまで、カラオケに行って遊んでました。
バルサン終わって
バルサンをすると、累々とした死骸の山になって大変なことになるのではないかと恐れていましたが、何一つ死んでませんでした。虫たちは家の外に逃げて死んだようです。綺麗なものでした。
食器や家財道具にも薬が積もっていやなことになるのではとも思っていましたが、何にもなっていませんでした。食器だけ使うときに洗えばいいという感じで、バルサンってこんなに手軽なものかと思ったものです。
こんなにいいものなら定期的にしようかなと。
見えなくてもノミの死骸があると思いますので、念入りに掃除機はかけました。
バルサンは2回
バルサンは成虫には効きますが、卵には効かないので、1週間おいてもう一度バルサンします。1回目のバルサンでノミの成虫が激減していて、卵が孵ったころの2回目でダメ押しです。
ノミは、バルサン後数日はノミトラップに入っていましたが、やがてゼロになり完全撲滅できました。
家の掃除
バルサンと並行してやっていたのは、部屋の徹底掃除です。
掃除機購入
家で使っていた掃除機は20年近く利用している古いものだったので、新しく購入しました。これが一番大きな出費でしたね。10万円ちかくしてしまいました。
ノミの撃退にはサイクロン式はだめで、中身を密封して捨てられる紙パック式でなければなりません。
ノミは毎日繁殖するので毎日掃除して、そのたびにガムテープで密封して捨てます。純正は高くてもったいないので、互換パックを利用しました、すぐ捨てるのでこれで問題はありません。
ノミの卵も幼虫も全部とにかく吸い取ります。見えないのでとにかく隅々まで掃除。普段そんなに熱心に掃除しないので、家がすごくきれいになりました(笑)
布団アタッチメント
ノミは布団に住んでいるので、布団を徹底的に掃除しました。
レイコップのように布団専用の掃除機はありますが、掃除機につけるタイプのほうが吸引力が強くて、私はこれが最強だと思います。これで布団を隅々まで吸い取ります。大きい掃除機で吸うと吸引力が違います。
コロコロローラーはダメ×
持っていなかったのですが、買いました。
布団や床にコロコロしてノミをくっつける作戦でしたが、なんとコロコロは粘着力が弱いのでノミがくっついてもピョーンと逃げていってしまったんです。
これは使えません。
ノミを見つけて捕まえるには、ガムテープが粘着力が強くて良かったです。
お部屋のダニ・ノミ退治パウダー
ダニのスプレーはノミにはあまり効果がないような気がします。
ノミに効くとうたっている殺虫剤は本当に少ないのですが、アマゾンでこれを見つけました。
床に振りかけて掃除機で吸うだけです。1本はすぐになくなってしまいます。
ノミは減りましたが、効果のほどはよくわかりませんでした。掃除機だけでも良かったかもしれません。
ノミ退治セット
こんな感じで、ノミ退治用品をかごにいれて持って部屋中を移動していました。
布団と毛布を熱で乾燥
布団乾燥機は△
ノミは熱で死にますので、布団乾燥機も買いました。
効果は微妙です。
掃除機のほうがてきめんな効果がありました。
乾燥機はあまり使わないので、買取ショップに売りに出しました。
コインランドリー乾燥機は◎
ノミの住処になっていた毛布は乾燥機にかけました。
皮膚科の先生(女医さん)には「捨てればいいのに」と言われたのですが、捨てなくてもコインランドリーで洗って乾燥をガンガンにかければノミは完全撲滅できました。
帰ってきたあとはノミの死骸が無いように掃除機で吸いまくって完了です。
もっと早くこうすればよかった~
自作ノミトラップ 電気スタンドノミ取り
ノミは光に集まるという性質を利用した市販のノミ取り機械もあるのですが、
自作できるということで作ってみました。
用意するのは家にあったLEDの電気スタンドと、スーパーのお肉が入っていたスチロール容器。
スチロール容器に水をはって『酒(料理酒など)』と『食器洗い洗剤』を少したらして、あとは電気をつけておくだけ。
一晩おくとこんな感じでたくさんとれます。
拡大
これがなかなか楽しくて、ノミが撲滅したあとはちょっと寂しく感じるくらいでした。
刺され予防
ノミ撲滅には時間がかかります、その間できるだけ刺されない予防法をいろいろ試してみました。
特にミント(ハッカ)が虫よけに効果があるということで全身をハッカまみれにしたところ、私にばかり集中攻撃していたノミが、私を避けて夫のほうを攻撃しはじめました。
ハッカには副作用がないといわれているため、かゆみ止めや虫よけの薬をたくさん使うよりは安心と思われます。
シーブリーズ
ノミはハッカの香りが嫌いということでまず思いついたのが家にあるシーブリーズです。
寒くなるくらい全身に塗りまくりました。多少は効果があった気がします。スゥっとする効果でかゆみも若干和らぎました。
ペパーミントティ
虫の嫌うミントの香りを体の中から発散させようと、ミントティを飲んでみました。気休めかもしれませんが味は美味しかったです。
市販虫よけスキンベープ
このスキンベープがいいということで買ってみました。
ノミには効くのかどうかよくわかりませんでしたが、使用感は良いですので夏の蚊予防にも愛用してます。ストッキングの上からかけると溶けるので注意。
ハッカ油
シーブリーズやミントティーでは生ぬるいと思ったので、ハッカ油を買ってきました。
ハッカ水スプレー
スプレー容器に水を入れてハッカ油を数滴。これを体や周りに噴射します。
部屋中がさわやかな香りに包まれます。
ハッカ油軟膏
白色ワセリンにハッカ油をたらして軟膏にするとよいというのも聞きました。
ベタベタするので若干使いづらかったですが、かゆみ止めの気分的なものは味わえました。
ハッカ湯
ペパーミントティよりも強力かと思い、食用ハッカ油を使ってハッカ湯を作って飲んでみました。
マグカップの白湯にハッカ油を1滴たらして飲みます。会社でも飲んでましたところ、病院の匂いが充満しているといわれました。
なんとなく刺されなくなったような気はしなくもないです。
メンソレータム
ハッカ油の軟膏が面倒くさかったので、メンソレータムを試してみました。これも一定のかゆみ止め効果と虫よけ効果はあった気がします。体全体に塗ったのでこの時期の私は本当にハッカの妖精みたいになってましたね(笑)
タイガーバーム
今回私は使っていませんが、以前、インドにいって南京虫にさされたとき、唯一よく効いたのがタイガーバームでした。
ブヨにさされたときにも効いたので、ノミにも効果があると思われます。
薬事法の関係で日本では入手困難な状況のようですね。
以前はマレーシアに行ったときには空港で買えました。
・・・って調べたらアマゾンでいっぱい売ってますね、でも本物かな?
ノミ退治の服装
ノミは黒っぽいので、黒っぽい服装をしていると姿が見えません。
駆除業者の方のアドバイスによると、白い服を着て、袖口にテープを張るといいとのことでした。
見た目は悪いですが、確かにこの格好だとノミが中に入り込みづらくなります。
白い服を着ているとノミが止まると見つけやすくなります。私は下着(ヒートテック)なども白に買いなおしました。
害虫駆除業者さんから聞いた話
私の家のノミの原因は、家の玄関が野良猫の通り道で、野良猫から落ちたノミ人間にくっついて発生したのだろうということです。
さらにこんな話をききました。
ある大きな病院で、家で犬を飼っている患者が服につけてきたノミが病院の待合室に持ち込まれ、そこから病院内で大発生。
大々的な駆除になったとのこと。
ノミは同時多発的に、各所でランダムに発生するそうで、ノミが活発になったときは、都会でも場所を構わず猛威を振るうとのこと。
そう、誰にでも起こる可能性があるのです。
ノミ駆除業者の探し方
前述しましたが、ネットで検索するのは要注意です!
フランチャイズの便利屋さんが多く出てきますが、やることは『バルサン』で高額請求が発生する恐れもあります。
保健所か、日本ペストコントロール協会で相談されることをおすすめします。
ノミは自分で撃退できる
ノミとの戦いは2015年の9月29日に始まって、10月15日に完全終了しました。その間、生きた心地がしませんでした。
ノミに気づいたときには大量に産卵されている可能性がありますので、一刻も早い駆除対策が必要だとのこと。
まずはバルサンですね。そして徹底的な掃除機がけとノミトラップ。これでかなり早期に撃退できるはずです。
ノミ騒動があったときは少しの皮膚感覚でも敏感になるくらい、ノイローゼ気味になっていました。今度があっても嫌ですが、次もしあっても、今度は慌てず、す早く解決できると思います。
この記事がどなたかのお役に立てば幸いです。