月曜から金曜まで、まいにちやっているNHKラジオの語学講座『レベルアップハングル講座』で勉強しています。
レベルアップハングル講座の効果的な勉強法
NHKラジオ第二で月曜~金曜に放送されている『レベルアップハングル講座』は、韓国語の初級を一通り終えた方にとって最も役立つ韓国語教材のひとつです。
ただし、ラジオを聞き流すだけでは効果は薄いです。
ここでは私がやっている、レベルアップハングル講座の効果を最大限に高める学習法をご紹介します。
※スマホだけでもラジオは聴けますが、録音や音声の編集はパソコンでの学習が前提となります。
いつからはじめるといいの?
レベルアップハングル講座は、回を重ねるごとにレベルが上がっていくわけではなく、毎回同じような一定のレベルなので、いつから始めても構いません。
4月から、10月からなどと、開始を待つ必要はありません。
ただし、放送している時期によって先生と講座のテーマが違います。相性のいいシリーズ、そうでもないシリーズとあるかもしれませんが、何か月も待つよりも、今すぐ、今日から(正確にはテキストを今すぐ注文して、届いてから)はじめるのが吉です。
テキストを用意
ラジオ講座にテキストは必須です。
聴くだけで充分なのは相当な上級者、実力維持のためにやることだと思います。
初級・中級の学習にはテキストを必ず買いましょう。
レベルアップハングル講座は、1シリーズ3ヶ月になっていて、テキストは1冊にまとまっています。
テキスト代はたったの税別900円。このボリュームの内容の参考書を書店で買えば2000円近くするでしょう。
すでに始まっている講座でもバックナンバーで取り寄せることが可能です。
在庫が無くなり次第販売終了となるのでご注意を、やりたいと思った時にすぐ買うのがおすすめです。
定期購読ならこちらがおすすめ
電子テキストか、紙のテキストか
電子書籍はモノが増えないのでシンプルライフには良いです。
学習には書き込みが必要ですが、画面をスクリーンショットして、印刷することも可能です。
が、私は語学学習に関しては、紙の本を買うことを強くおすすめします。
バラバラにならなくて集中できますし、気になったところを探したり、何度もめくって復習するには、絶対に紙の本です。
勉強の流れ
ラジオ放送を聞く
リアルタイムでも、1週遅れのストリーミング(録音)でもどちらでも可
らじるらじるでタイマー再生するのも良いですが、Androidだと途切れたりタイマーが働かなかったりしますので注意。
ノート作成
録音を聞きながら、出てくるフレーズの日本語・韓国語のノートを作ります
シャドウイング
会話部分をカットして、iTunesに入れ、何度も聴きながらシャドウイング
音声をカットするフリーソフトはaudacityがおすすめ
パダスギ(ディクテーション)
会話部分の音声を聞きながら、一文ずつ再生停止して、ノートに書き取りをしていきます。
ラジオの録音方法
パソコンなら『どがらじ』というフリーソフトがとても便利です
ストリーミングも録音できるので、好きな方法で
どがらじの注意点:
- パソコンの電源が入っていない、または休止状態だと録音が作動しない
- スリープだと録音が開始されます、開始が遅くなる場合や、録音が失敗になる場合があります
- 録音中にスリープにすると録音が切れます
ノートの作成方法
録音した音声を聞き、テキストを見ながら、出てきたフレーズ全てを書き取ります。
面倒でも全部の文を書きます。
B5ノートを二つ折りして、左側に日本語、右側にハングルを書いていきます。
欄外には、特に覚えたい単語や注意事項を書いておくといいです。
ノートは、どこででも手に入るコクヨのノートが一番です、文具選びにストレスはかけたくありません。
私はコクヨのドット入り罫線シリーズを使っています。
音声を聞いて、書きながら発音します。(音読筆記)
このノートは、あとで例文チェックノートとして大活躍します。
折って日韓どちらからもチェックが可能
復習に最適です。
録音を聴きながらのこの書き取り学習は、丁寧にやっているとだいたい50分~1時間くらいかかります。
音声カット
私はWavePadというソフトを長年使っています。
→ WavePad
無料ダウンロードと書いていますが、無料では使えません。
WavePad音声編集ソフトの標準版 39.95ドル(4000円強)の課金が必要です。買い切りソフトなので課金は1回だけです。
有料ソフトで高いかと思われるかもしれませんが、払う価値がある便利なソフトだと思っています。
無料ソフトもいろいろ試しましたが、編集にイライラして勉強の時間が阻害されます。
また、有料の音声編集ソフト(Adobe Auditon)も使いましたが、高機能すぎるソフトは無駄な機能が多く動作が重くてこれも無駄に時間がかかります。
WavePadは特にマニュアルを見なくても、直感的な操作でサクサク作業でき、音の劣化も少ないのが良いです。
シャドウイング
録音した音声のあとに、影のように自分の発音でついていくトレーニング法を『シャドウイング』といいます。
これは、会話の練習に最も効果的な学習方法です。
コツは、モノマネ感覚。
お手本の発音、抑揚などをできるだけマネしてついていきます。
自分の声で音声がかき消されないように、イヤホンを使用しましょう。
可能であれば、ノイズキャンセリングのヘッドホンがおすすめ。
リンク
↑私はこれを使っていますが、音楽鑑賞用なので、こんなにいいやつじゃなくてもいいです。
パダスギ(ディクテーション)
テキストを見ないで、音声だけ聴いて書きとっていくことを、英語ではディクテーション、韓国語ではパダスギ(받아쓰기)といいます。
これも、耳を鍛える強力なトレーニング方法です。
このレベルアップハングルを使った学習では、すでに学習して内容がわかっている音声を使いますが、それも非常に効果的です。
全くわからない音声を聴きとるには大変な時間を要しますが、わかっている状態で聴きとると、あいまいな部分が鮮明になります。
自分の単語力の足りないところ、聴きとれてないところが明確になりますので、ぜひお試しください。
毎日の学習スケジュール
月~金
放送はリアルタイム、もしくはどがらじで録音が終了したら、その音声を聞きながら学習します。
私はリアルタイムは聴かずに、録音で音声を適宜止めながら学習しています。
学習しながら、音声カットも作ります。
カットした音声はiTunesのプレイリストに追加、iPodで再生しながら、家事の合間などにシャドウイング。
土・日
1週間分のパダスギ(ディクテーション)をします。
一日に一気にやると大変なので、半分に分けて土日に。
ノートで日本語を見てハングルのフレーズを声に出して発音、すぐにチェックという練習をひととおりやります。
NHKレベルアップハングル講座を利用した学習法まとめ
- ラジオ講座を聞く
- フレーズノートを作る(書き取り)
- シャドウイングをする
- ディクテーションをする
- ノートを見てフレーズチェック
NHKラジオの講座を利用する最大のメリットは、毎日やることを考えなくても良く、習慣化しやすいことです。
慣れるまでは時間がかかって大変だと思うかもしれませんが、習慣化すると苦になりません。
全部を完璧にできなくても構いません、できない日があっても、次の日同じことをすればいいだけです。
少しの時間でも、何かする。大切なのは『やめない』ことだけ。
ぜひ、チャレンジしてみてください!