2014年08月30日
長い一夜が明け、そろそろ迎えの来る時間になりました。
迎えの空港送迎シャトルは5時の予約をしてあります。
女友達は5分前まで寝てそのままフロントへ。
すぐに出発できるのも送迎シャトルのいいところですね。
5時ぴったりより少し前に玄関に行ったら、すでにタクシーは来ていました。
昨日と同じ運転手さんが来ると思っていたのですが、別の少し年配の方でした。
もちろん日本語が流暢、挨拶も丁寧に日本語でした。
手早く荷物を載せてくださって、お金は前払いで往復を払っているので、すぐ出発です。
私は、今度もまた「チャル・プッタカムニダ(よろしくお願いします)」を言ってみました。
すると
「おっ!韓国語話せるんですか?」
と嬉しそうに驚かれました。
韓国の方は、どうも、日本人が韓国語を話せると、とても嬉しいようです。
「アニ、、アジンモロッソヨ、、チョヌン、チグムン、コンブハゴイッソヨ・・・」
(いえ、、まだまだです、私は今韓国語を勉強しています)
韓国語で答えると、ますます笑顔でこんどは韓国語で「テダナセヨ~(すごいですね!)」とおっしゃいました。
以下、韓国語の会話を日本語で再現します(正確には覚えていないというのもあり(笑))
行きの運転手さんは大変大人しい方でしたが、今度の運転手さんはすごく快活でよく話す方でした。
朝は寝ていこうと思っていたのですが予定変更です!
こんなに日本語が上手な韓国人とたっぷり話せる機会はなかなかありません。
今こそ韓国語勉強の大チャンスです。
女友達は、がっつり寝ていました(笑)
私が今回はじめて韓国に来たことを言うと、運転手さんは50回くらい日本に行っているとのことでした。しかも貿易関係の仕事で名古屋にも何度も来ていたそうです。
私はできるだけ韓国語で話し、分からないところは日本語でいってから「韓国語で何といいますか?」と聞くと教えてくれました。
私は今まで完全に独学で勉強してきたので、教科書どおりの模範的な文法しかしりませんでした。そして年上には尊敬語ということで、かなり丁寧に話しました。
すると
「非常に丁寧で素晴らしい話かたをされますが、あなたはお客さんなので私にはもうすこし楽に話してくださっていいですよ」
とおっしゃってました。
でも私はタメ口がわからないので(笑)以後ヘヨ体とハムニダ体の混在で話しました
年上の男性と話すなら、運転手さんとはいえハムニダ体が適切かもしれませんね。
何をしに韓国へと聞かれたので、推しのミュージカルを見に来たと言いました。
年配の方が推しを知っているかどうか自信がなかったのですが、
「知ってますか?」と聞いたら
「もちろん知ってますよ、あの方は去年軍隊出たんですよね?軍隊で優秀だったとか、あの人は偉いですよ~。そうですか、あの人はミュージカルもやるんですか?」
とかなり感心している様子でした。
KBSの不朽の名曲などのように、年配の方も見ている番組にもよくでるので、全年齢的に有名のようです。よかった…。
「軍隊って大変ですね」というと
「義務ですから、国民全員、男は行って当たり前ですから」
と優しい笑顔でおっしゃいました。
大変、つらいとは決して言いませんでした。言ってはいけないのかもしれません。
街中の警察を指してこうもいいました
「志願して警察官として過ごすこともできるんですよ」と
「警察だと少しは楽ですか?」
「楽とかそういうことはないですよ、どれもみんなが平等に義務としてやるのですからね。」
ということでした。
難しくて聴き取れないところは、聞きなおすと日本語で丁寧に教えてくれました。
「韓国が好きですか?」と聞かれたので
「韓国に来るまで、どういう国かよくわかりませんでしたが、来てみたら、食べ物はおいしいし、人はやさしいし、大好きになりました」
と答えると
「そうですか!」とすごく嬉しそうでした。
「でも、私は日本のほうが景色も綺麗だし食べ物もおいしいと思います。韓国がいいと思うのはきっとお客さんとって違う国だからでしょうね、違うものは、よく見えるんです。私は韓国人なので、日本の違うところが良く見えます。」
と、
正直意外でした。韓国の年輩の方は、日本に対して悪い印象を持っており、仕事で仕方なく日本にいい顔をしているのではないかという風に思っていました。
たとえこれが、私と言う日本人客に対するリップサービスだとしても、こういうことは日本が嫌いなら言える言葉ではないと思います。
この運転手さんは日本に何十回も来て、日本の良さを良く知っているからこそ好印象を持ってくれているのでしょう。やはり知るということは素晴らしいことだと思いました。
朝の空いている時間だったので、昼間1時間半かかった道が1時間もかからず到着しました。
9時5分発の飛行機だと、2時間前到着。7時までについていればいいので、1時間も早くつきました。
もう少し遅く出発しても大丈夫だったかもしれません。
運転手さんと別れるのが名残惜しかったです。
本当にいい勉強になりました。
また、利用したいです。
6時には仁川空港に到着してしまいました。
空港カウンターもまだ開いていなかったですが、ロビーのいくつかのファーストフード店は開いていました。
私達はダンキンドーナッツでコーヒーとドーナッツを食べました。
女友達はゆうべ全部現金を使い切ってしまったので私がおごりました(笑)
朝早くから人はたくさんいました。特に大きな荷物を持ったいわゆる爆買いの中国人は韓国にもいました。
空港にもロビーから無線Wi-Fiがあって、パスワードなどの登録なくすぐに利用できて便利です。
空港ロビーのベンチにはUSBコンセントがあって電源を供給しながらスマホやタブレットがいじれます。
私は寝てないですし、女友達はまだ眠気が冷めないので二人ともほとんど会話がなかったと思います(笑)
チェックインカウンターが開いて搭乗手続き、キャリーバッグも届けないことにしました。
搭乗口のロビーに入ってからは、とにかく疲れていてショッピングもすることもなく、ベンチで横になって寝ていました。
コードシェア便なのでヨーロッパ人もたくさん待っていて、同じようにガン寝している人も多くいました。
私は横になってはいたものの、やっぱり眠ることはできませんでした。
仁川空港は、シャワー室やリラクゼーションルームなどがあると聞いていたのですが、どこにあるかわかりませんでした。いつか利用してみたいものです。
定刻通り、飛行機がきて、無事に出発。
2015年8月29日、9時5分、ソウルを発、さようなら、韓国。
11時55分セントレア着。
それにしても私はなぜ土曜日午前なんかに帰ってきたのでしょうか…。
もう一泊すればよかったと本当に後悔。
また韓国に来れるのはいつでしょうか?
セントレアから名古屋へ帰ろうとしてはたと気づきました。
お金がなかったんです。
私は帰りの交通費も見越して、日本円は1万円持っていたのですが、現金のアテにしていたトラベラーズチェックが使えず、両替所でただ一枚持っていたその1万円をウォンに変えてしまっていたのでした。
韓国での現金はその一万円(9万ウォン)だけで過ごし、現地で使ったウォン現金は、合計85200ウォン(日本円換算で約9467円)。残りは両替して日本円にするほどでもありませんでした。
うっかりしていました。女友達も全財産使っていましたからね。
予備でもっていたクレジットカードが、銀行のキャッシュカード兼用だったのでATMで現金を引き出し無事帰りましたが、ちゃんと生きて日本に帰ってきてからのことを考えなくてはいけないなと思いました。
友人宅に寄り、家族の車の迎えで、帰宅。
旅の全日程の終わり。
韓国行を決めてから、指折り数えるのが幸せで幸せで、ずっとこんなに楽しいことが続けばいいと思っていたのに、旅は一瞬で終わって、またいつもの日常が始まりました。