完成度の高いプログラムができるので、こんなこともできるんだ、と知ってみたい子には良いと思います。
メリット:完成度の高いプログラムを体験できる
最初から、変数やブロック定義がしっかり作り込まれたものが用意されています。
読者は、欠けている部分を補っていくだけで、まるで製品さながらのゲームや占いが作れてしまいます。
Scratchの入門本だけだと、どうしてもシンプルな画面で、飽きてしまうお子さんでも、完成度の高い作品を自分で再現できるということで、楽しんでやってもらえる可能性があると思います。
作品例:おやつゲット
レーダーを発信させて自動でおやつまでたどりつくシステム。
おならパワーで姫を救え
マウスをあてるとおならのパワーでジャンプする猫。う〇こをよけて、姫を救え。
難しすぎてクリアできません(笑)
デメリット:完成度ゆえにデバッグ・応用がしづらい
完成度が高いのはデメリットにもなっていて、上手く動かないのがどこかの原因がさぐりづらいということです。
いきなり高度な内容を打ち込んでいくので、初心者の子供さんには言われる通りついていくのが精いっぱいかと思います。
どうしてそうなるの?なぜ?の解説が足りない印象を受けました。
とくに、う〇こスイーパーについては、私はなぜかバグってしまいお手本通りに行きませんでした。どこが違うのか追及するのが難しく放置しています。
う〇こスイーパー失敗
バグって正常にゲームができません
う〇こ、おならはいかがなものか・・・
子供は大好き『う〇こ』『おなら』ですが、教材としてやるのはいかがなものかと思います。
私も以前、子供さんの講座で、う〇こシューティングをやろうと計画したところ、講師仲間の反対で踏みとどまりました。
子供さん(特に男の子でしょうね)はう〇こ大好きだと思いますが、大人のほうがそれを持ち出してさぁ!楽しめとするのは引かれる可能性も大だと思います。
う〇こドリルとかも流行りましたが、実際、こういうドリルを大人から与えられた子供さんの気持ちはどうなんでしょうね。
大人がだめ!っていうものを面白がって引き合いにだす、ある種の背徳感が子供を楽しませるものだと思うのですが、、
学校の教材としてはふさわしくないですが、家でやる分には面白がるかもしれませんね。ただ、ちゃんと動けばですが・・・。
何冊目かの応用体験にはおすすめ
一冊目のScratch本としては、まずおすすめできません。
何冊かの本をやり終えて、もっとなんかないの?となった好奇心旺盛な児童さん、特に男の子にはいいかもしれませんね。
自分で作った!という達成感は結構低めですが、Scratchの完成度の高いゲームを体験し可能性を体感するには良い教材だと思いました。