2010年に英検1級の試験を受験して落ちてから、再挑戦はしてません。
英検1級を目指してました
2008年に準一級に受かってから、2年間、本当に真剣に勉強していました。仕事しながら1日8時間以上、朝5時に起きて、仲間と勉強し、テレビも見ずネットも見ず、接する情報のほぼすべてを英語にして暮らしていました。
それはそれは充実した毎日でした。
合格圏内に
みっちりとやった勉強のおかげで、英語が苦手だった私も英検1級合格圏内に近づいてきた手応えがありました。
家や図書館でやる模擬テストも、合格点を上回るようになり、余裕が出てきました。
プレッシャーに押しつぶされる
受験が近づくと同時に、落ちたらどうしようという危機感に襲われるようになりました。その恐怖から、参考書を買いあさるようになり、集中力が無くなり始めました。
せっかく勉強の習慣がついていたのに、それから逃げるようにソリティア(一人でやるゲーム)とかをやり始めてしまったのです。
体調の悪化
また、体調がどんどん悪化し、長時間座っているのが辛くなってきました。これは精神的なものだとずっと思っていましたが、後にそうではなかったことがわかるようになります。ですが、何も知らないまま試験日を迎えることになりました。
受験日:頭が真っ白に
受験当日、恐れていたことが起こりました。緊張のし過ぎで頭が真っ白になり、問題文、特に長文が頭にまったく入ってこないのです。それでもなんとか乗り切って最後まで解きはしましたが、絶対落ちたと断言できる手ごたえでした。
結果、合格点からはるか12点も不足しているという完敗でした・・・。
大病発覚
試験が終わったらいちど病院に行こうと思っていたので行ったところ、なんと『がん』が発覚しました。次の予約日を待たず病院から緊急に手術しなければ!と電話がかかってくるほどの事でした。
座っていられなかったのは、極度の貧血だったそうです。
その後、5年間闘病しました。幸い、がんは取り除けましたが、一緒に取り除いた別の臓器から一生残る後遺症が発症してしまいました。
長時間椅子に座れない
後遺症のせいで、長時間椅子に座った状態は良くないと言われました。これは私にとって絶望的な宣告でした。試験は長時間集中して座っていないといけないのですから。なんとか我慢して座っていても、痛みに襲われて集中がそがれます。
家での勉強はかっちりと座るのではなく、リラックスして座ったり、つらいときは体を移動させたりできるのですが、それでも、集中力は以前と比べて格段に落ちてしまいました。
英語の勉強へのモチベーションの低下
私が5年間闘病している間、私の慰めになったのは韓国ドラマでした。そのおかげで辛さや悲しみをだいぶ忘れることができました。
英語のドラマも見ましたけど、シーズンごとの引き延ばしがどうもイライラしちゃって駄目になりました。
そして韓国語の勉強を始めたのです。それによって、英語のモチベーションが急激に低下しました。
あんなに一生懸命の勉強はもうできない
そうこうしているうちに、私は50歳になり、年もとりました。40代、英語の勉強に没頭していた頃も若いとは思っていませんでしたが、50になるとさらに衰えをひしひしと感じます。
50歳だってあきらめなければできるよ!
私もそう思いますが、私の気持ちが今英語には向かっていないんですよね。。。
TOEICはなんとか受けてみた
そんな中、家族に「TOEIC700点欲しいから教えて」と言われました。教える立場の上、勉強しないわけにもいかないので私も一緒に受験することに。
集中が続くか心配でしたが、案の定後半になると、後遺症の痛みが気になって頭が真っ白になり、最後の大問2問白紙答案(正確には塗り絵)で提出。815点という微妙な点数でした。
このときも、ああもう英語無理だなぁと思いました。がんばれない。
TOPIK(韓国語検定)は受験予定
そうこういいながら、来年7月に韓国語検定TOPIKを受けようとしています。
これも長時間の戦いになるので、自分の集中が続くかがすごく心配でありますが、受験する気もちになれたのは、ひとえに韓国語に対してモチベーションがあるから、に他なりません。
韓国語に関しては、目指すレベルが低いので、英検1級チャレンジのときにやっていたような生活の全てを英語に捧げるような勉強をせずに、もっと楽な勉強で取り組むつもりです。
英検準一級でもいいじゃない
英語の資格を問われたことは一度もありません。もちろん、職種によっては1級じゃないと駄目な場合もあると思いますが、私の場合は外資系の大企業でもないので、全く不要でした。
英検1級の勉強をしてきたからかもしれませんが、これで結構十分ビジネスで通用するレベルです。英語でやり取りすることは少なくないですが、英文メールは書けるし、英文はすらすら読めるし、外国人と話したら自然に会話できます。公開記者会見の通訳もやったことがあります。
病気のせいで断りましたが某大使館からスカウトもきたことがあります。(英語ネイティブではない国、基準は英検ではなくTOEIC800点程度の英語力とのことでした)
ゆっくり時間かけてマイペースでやれば、英検1級の問題は解けるんだ、それでいいんだと、そう自分に言い聞かせています。試験は健康で体力がないと難しいですよね。
また気持ちが戻ったらやるかも
要するに、取り組めるかどうかは、後遺症の問題というより、やる気の問題だと言えます。
英検1級の受験勉強の時は本当につらくていろんなことを犠牲にしてきたので、あれと同じことをもう一度やるかというと難しいと思いますが、英語に対する気持ちが戻ってきたらまた受験したいと思うかもしれません、確率は低いですけれど。
ただ、せっかくつけた英語の実力をあまり低下させたくないので、たまにスカイプ英会話をしたりして、英語力をキープする意味で楽しく英語に接していきたいと思っています。