テレビCMでおなじみの『英語の聞き流し』語学教材は効果があるのか、私はある程度効果アリと考えています。
英語を聞き流すだけで上達できたら
石川遼君が宣伝している『スピードラーニング』で有名な『英語の聞き流し』学習法。
ただ、音楽のように聞いているだけで英語がペラペラになったら楽でいいですよね。
スピードラーニングは、日本語のあとに英語が流れるので、辞書もテキストもいらないという手軽さがウケているようです。
とはいえ、この方法は批判的な意見も少なくありません。聞き流すだけで英語が上達できるわけがないと。
英語をシャワーのように浴びるとは
英語の聞き流し(源泉かけ流しみたいですね)と同じように『英語をシャワーのように浴びる』という言葉も言われています。
ただジャーっと流れてくる英語を浴びるだけで、英語が上達するといううまい話です。
聞き流すのも、浴びるのも同じことだと思います。
シャワーの水は、体にかけたら、吸収されるわけではなく(あれ、多少は吸収されるのかしら)ただ流れ落ちてしまうだけです。
英語のシャワーの水は、浴びるのではなく、飲まなければ吸収されません。
英語の聞き流しはある程度効果ある
私は、『聞き流し』は、ある程度効果があると考えています。ただし、英語を『吸収』し、話せるようになるための、下準備が必ず必要です。
英語聞き流しの効果を得られる条件
英語聞き流しの効果を得るためには、必要な条件があります。それは、事前学習とシャドウイング練習です。
全くわからないことについては、聞き流しても何の効果も得られないのです。お経を暗記してもお経の意味がわからないのと同様に。外国の曲をソラで歌えるようになっても、意味の確認なくしてはわかるようになることはないように。
必ず英文を事前学習
聞き流す英文の意味をかならず事前に確認しましょう。その意味の確認は、『完璧に』わかるまで確認します。単語、文法、スペル、全てです。時間をかけてもいいのでしっかりやりましょう。
意味がわかってこそ、聞き流しの効果が得られます。
シャドウイングする
ただ聞き流すだけでなく、聞きながらシャドウイングします。シャドウイングとは、音声の後に少し遅れて自分の発音でついていくことです。きちんと聞き取れてないと正確にシャドウイングはできません。
聴いているだけでは、話せるようになりません。実際に発声練習をする必要があります。
高い英語の聞き流し教材は必要ない
スピードラーニングは決して悪い教材ではありません。ですが、価格が高いと思われる方も多いと思います。わざわざ高い教材で練習しなくても、工夫しだいでいくらでも教材はつくれます。
事前に意味を確認するならば、日本語の音声は必要ありません。
オリジナル英語聞き流し教材を作る
まずは手持ちの音声付き英語参考書があれば、ぜひそれを使ってやってみてください。その際、無駄な音声部分があればカットするのがおすすめです。
多少面倒ですが、最初に1回やっておくとあとあと便利です。
私はWavepadというソフトを使っています。
ラジオ英会話でもOK
毎日放送しているNHKの英語番組を使ってもOKです。レベルに応じていろいろあるので、ご自分のレベルに合わせて選んでみてください。迷ったらラジオ英会話でいいです。
こちらも、録音音声を適宜カットすると聞き流しにぴったりです。
書店の英会話集でもOK
手持ちにない場合や、ラジオ英会話が今一つだという場合は、書店に行って好きな教材を選んでみてください。英会話集は1000円前後でいくらでもあります。また資格を目指しているならTOEICなどの教材を使ってもいいです。
勉強してから、時間のあるときは音声を聞き流し、シャドウイング。これでバツグンの効果が得られます。
英語の聞き流しはやり方を間違わなければOK
英語の聞き流し、というとインチキくさいと悪いイメージをお持ちの方もいると思いますが、聞き流しはそれだけでなく、事前準備とシャドウイングを組み合わせれば最強のトレーニング法にもなります。
この方法は、英語だけでなく、他の語学学習にも通じる普遍的な方法です。私はこれで英語はもちろん、韓国語も話せるようになりました。
事前準備がしっかりしていれば、聞き流している時間が長ければ長いほど、効果はありますので、ヒマさえあればイヤホンを耳に入れて、英語のシャワーを浴び続けましょう。