これ、めちゃくちゃ良いです!スクラッチのテキスト迷ったらこれで決まり!
ジュニア・プログラミング検定公式テキスト
この本は、『ジュニア・プログラミング検定』の公式テキストです。
スクラッチ3.0に完全対応しています。
ジュニアプログラミング検定とは
プログラミングを学ぶ子どもたちを対象にした資格試験だそうです。
試験の級は、エントリー、ブロンズ、シルバー、ゴールドの4段階。
全国のプログラミングスクール、学習塾、小学校等、自校の教室や自社施設などを会場として受験することができるそうです。
詳しくは↓公式サイトまで
本の中身
エントリーからゴールドまで、段階に分けてレッスンしていきます。
まずは導入問題をやり、そのあとで実際のテストの模擬試験のような問題が出題されます。
エントリー級
自動で猫と馬が走って追いかけっこをします。
ブロンズ級
犬を矢印キーで5週させタイムを競います。
シルバー級
足し算の答えが合っているとロケットが発射します。
ゴールド級
シューティングゲームです。スペースキーで弾を発射して攻撃、敵に当たらないように進んでいきます。
模擬試験の内容は公開不可なのでここでは掲載しません。
おっちょこちょいの男の子、サトシ君と、プログラミング熟達者のトンボちゃんの楽しい対話形式、楽しく読み進められます。
・・・それにしてもプログラミング本はほぼ全部といっていいくらい、おっちょこちょいの男の子とおしゃまな女の子の対話形式ですね。逆は見たことがありません。
本の感想
非常に、非常に良かったです。
今までやってきた本は、なんで?どうしてそうしているの?という疑問にあまり答えてもらえませんでしたが、この本はすごくかゆいところに手が届きます。
他の方法でもできるけど、どうしてそうしているのか、別解は?なども丁寧に書かれています。
本の紙が薄いので、厚みはそれほどなくても、ページ数は多く充実しています。
スクラッチのテキストを探している方には、もうこれで決まりですね。
ここがちょっと
試験問題の解答・解説のほうがかなりあっさりしていました。この辺は指導者の助けがないと難しいかもしれないと思ったりもします。
特に最終問題の、ブロック定義は唐突に出てきて、引数ブロックをどこから引っ張ってきていいのか迷いました。
もう少しブロック定義の解説がほしかったですね。
というより、ゴールドのテキストが別に一冊必要かなと感じました。
あと、ブロック部分が小さすぎてオトナは老眼鏡必須です (・ω<)
今までやってきたのはゴールドレベルなのかも?
今まで何冊かスクラッチ本をやってきましたが、難しい~!😿と感じることはゴールド級以上のレベルのことが要求されていたんだなという実感がわきました。
このように級ごとに段階的にマスターできると、非常にわかりやすいし、達成感もあるでしょう。
まず、この本を一冊やってみて、その後他の本に行くと、自分が今どのくらいのレベルのことをやっているかが分かって良いと思います。
ゴールド級受かるかな?
私がここまでやってきて、ゴールド級は受かるかな?と言われると自信がありません😅シルバー級はいけるんちゃうかな?という感じです。がんばれ。
仕様に沿ったプログラムの構築は出来ると思うけど、自分なりの応用を入れないといけないのが一番難しい・・・。発想力、独創性が問われますね。。。
ジュニアプログラミング検定だからジュニア対象だと思うんだけど、募集要項に年齢制限とかが書いてないんですよね?どうなんでしょ。→大人でも受験できるようです💦
対象年齢・登場人物など
小学校低学年には難しいかな?
低学年にはビスケットかわくプロがおすすめ
中学年以上なら一冊めのスクラッチ本としても非常に良いと思います。
小学生の児童さん一人で読み進めても大丈夫そうなわかりやすさです。
登場人物のサトシくんは普通レベルの子で、他の本のように「オイオイ、この子やたら察しが良すぎないか?」ということもないので共感しやすいと思います。疑問点のツッコミもすごく的確でスカっとします。
イラストは好みが分かれるところですが、個人的には女の子がもうちょっと可愛ければよかったかも?
Scratchで楽しむレッツ!プログラミング ジュニア・プログラミング検定公式テキストまとめ
スクラッチをきちんと勉強するには必携の一冊だと思います。丁寧につくられていて、手引きに従ってやっていけば、必ずできます。何故かできない、というストレスがありません。
若干ゴールド級が飛ばし気味で説明不足な感はいなめませんが、そのくらい自分でできてこそゴールドレベルなのかなとも思います。
スクラッチ本はたくさん出ていて、どれを買っていいか迷うと思いますが、これ一冊まずは手元に置いておくと間違いがないでしょう。