出国前、教保文庫があることを知る日本で、旅行プランを練っているとき、地図をみて、かなりエリアが広いので、どこかに絞って行動しないと移動だけで時間が終わってしまうと思いました。本当はロッテワールドで遊ぶべきなのでしょうが、そんな時間はありません。ふとみると、「教保文庫」と書いてあります↓下記地図中央付近。バス停近辺の地図コネスト地図教保文庫(きょぼぶんこ)とは、韓国で有名な大型書店で、以前韓国語の先生に、面白いからぜひ行って見てくださいと言われていました。文房具などのお土産さがしにもぴったりだそうです。私は本屋さんや文具屋さんを見るのが大好きで、日本でも大型書店で1時間2時間過ごしたりするので、今回はここにしよう!と決めました。おそらく同じ建物内に食べるところもありそうです。極寒の中、あまりうろつかずに楽しめそうです。そして、別の韓国語の先生のレッスンのとき、教保文庫に行くことにしたと言うと「私は毎週ロッテワールドに行っているけど、教保文庫なんてないですよ?」と言うんです><上記の地図を見せたら「私は知らないです、小さいんじゃないんですかね?」と。。一抹の不安を感じながら、とりあえず行って見ることに。蚕室駅、ロッテワールドバス停に到着バスは空港を出てから予想していたよりも10分ほど早く、1時間20分後の、1時15分に蚕室に着きました。ちなみにここで下車したのは私達二人だけでした。かなりの人数が金浦空港で下車して、あとはホテル前などでパラパラと人が降りていました。バス停を降りて進むと、すぐに右手にロッテワールドの入り口が見えてきます。このように唐突に街中にゲートがあるんですね。中のほうは外から見えません。ロッテのキャンボーイ、キムスヒョン君がいたるところで笑っていました。ディスプレイはクリスマス一色です。天気は青空が見えているのですが、黄色がかった白いモヤがかかっているような、閉塞感のある空でした。人がたくさんいるのですがなんだか無機質な感じがします。雪は少しだけ残っているだけで、あまり寒く見えないかもしれませんが、一日を通して気温が0度を超えないのであらゆるものがカッチカチに凍っています。水たまりもカチカチなので歩行は要注意です。黄金のビル、ロッテキャッスルプラザと無機質な街目的地が見えてきました。このエリア、金ぴかなビルが多いのですが、その中でもゴールデンゴールデンな目を引くビル、これがロッテキャッスルビルというらしいです。地図でいくとこの中に教保文庫があるはずです。信号待ちの間に周りのビルを見渡します。ロッテデパートを見上げる女友達そびえたつロッテモールのタワーはまだ建設中のようです。なんというか、不思議な感覚に陥るんですね。人はたくさんいるのに、何か無機質と言うか。この現実離れした寒さと、広い空、大都会。なんとなく未来の人造都市というか、SFチックな印象でした。ロッテキャッスルにて、食事は本物の石焼ビビンバすぐに目的のビルに入ることはできました。ところが、お目当ての教保文庫が見つけられないのです。1階、2階、ファッションのお店とレストランがありましたので、とりあえずは食事にすることにしました。とても繁盛しているレストランがまず目に入ったのですが、「イゴスン、ムスンカゲイムニカ?(ここは何のお店ですか?)」とフロントの人に韓国語で聞いたら、「スシヨ(寿司です)」と答えたのでやめました(笑)韓国の寿司も面白そうですが、とりあえず韓国料理が食べたいので。そして入ったのが『신선본(シンソンボン=新鮮本?)』というお店です。お店は撮影しなかったので、メニューで。。私は『돌솥비빔밥(トルソッビビンバ=石焼ビビンバ)』、女友達は『뚝배기떡만두국(トッペギトッマンドゥクッ=土鍋餅餃子鍋)』を頼みました。正直ハングルが読めるようになっても、料理の単語の意味はわからないのすが、写真つきメニューで助かりました。他のメニューも美味しそうです。頼むとすぐにおかずが出てきました。韓国では食べ放題お代わり自由だそうですが、まだやったことがありません、というより十分食べきれないほど多いのです。おかずは使い捨てで、韓国ではこのおかずの廃棄がゴミ問題になっているようですね。そして私のビビンバが出てきました。めちゃくちゃ美味しそうです!白いのはイカ?と思いましたが、アツアツの石焼鍋の熱でも半透明のまま。どうやらこんにゃくか寒天かなにかのようです。ビビンバの本来の意味は混ぜご飯、ぐっちゃぐちゃに混ぜまくるのが韓国のマナーだそうですのでぐっちゃぐちゃに混ぜまくって、ものすごくおいしそうになったところでいただきます!感想は、もう、、今まで日本で食べてきた石焼ビビンバは何だったの?というくらい、カルチャーショックを受けるおいしさでした。特に野菜の新鮮さにびっくり。すべての味が絶妙のバランスです。私は韓国に来て初めて「完食」しました。量も多すぎず適量でした。この味は今でもフラッシュバックするほどです。辛さについては私は辛味に強い(感じにくい)ので、よくわかりませんが、辛いとは思いませんでした。女友達に味見してもらったら、ノーマルな彼女でも食べられる辛さと言っていました。女友達のほうは実はふたりともこの料理を見たことも聞いたこともなくて、写真買いだったんですが、これもGoodでした。一口食べさせてもらったのですが、品のいい味で、消化もよさそう。辛くないので辛いものが苦手な人もOKです。お会計は二人で15500ウォン、JCBのクレジットカードで支払いました。1718円があとで引きおとされました。私の石焼ビビンバは8500ウォンだったので、942円くらいです。それほど安いという感じはありませんでしたが、あのくらいの味なら日本なら1500円くらいはするのではないかと思いました。少女漫画から出てきたジェントルマンに会うさて食事を終えてお腹が落ち着いたら、目的の教保文庫を探さなくてはいけません、どうしてもフロアにないのです。そこで私は、入口に立っている紳士に聞いてみることにしました。韓国は、以前から気になっていたのですが、デパートや免税店、高級店などに、背が高くて程よくマッチョ、スタイル抜群のモデルのようなイケメン(風)男性が要所要所に立っているんですね。この人たちはガードマンなのかデパボ?(デパガの男性版ね)か何かなのか、両方なのかもしれません。日本だとガードマンは年配の男性が多く、デパートなどの案内はほぼ必ず女性ですよね。日本にはないカテゴリの職業のような気がします。そして、このビルの入り口エスカレーターに立っていた男性は、スタイル抜群の年輩の男性でした。黒いタキシードのようなスーツに、ポケットに赤いバラ一輪(たぶん造花ですが)を挿し、丸いロイド眼鏡をかけてオールバックの髪型でした。まるで少女漫画かBL漫画に出てくるイケメン初老執事そのものでした、例えはおかしいけど伝わってくれることと思います(笑)「チョー、、キョボブンコヌン、オディムニカ?」(あのー、教保文庫はどこですか?)と聞くとものすごいジェントルな話しかたとしぐさで「あーいえー、ご案内します」(韓国語の正確なところは聴き取れないのですが、意味は撮れたと思います)といって、私達を率いて、エレベーターまで行き、「どうぞお乗りください」といって私達を乗せたら一緒に乗り、エレベーターのボタンを押して、地下まで。地下にあったんですね。。。そして、エレベーターがあいたらすぐ教保文庫の入口があってわかりました。「どうぞ、こちらでございます」と手をジェントルに動かすと「どうぞごゆっくり」と言ってジェントルな笑顔でエレベーターに乗って去って行きました。。ここは帝国ホテルか!という勢いの接客でした。何回ジェントルいうねんという感じですが、語彙のなさをご勘弁ください。写真が撮れなかったのがもったいなさすぎるのですが、今までの人生で最もジェントルな紳士といってもおかしくないかもしれません。女友達と二人でめちゃくちゃ感動していました。日本でこんな目にあったことがありません。高級ホテルのベルボーイやドアマンとまたちょっと違う、本当に少女漫画みたいな人でした。こんな人現実にいるんだね。。本日の主役である歌手様に会う前にスターに会った気分でものすごく満たされました(笑)教保文庫にてそして肝心の教保文庫ですが、、期待を裏切らない楽しさでした。めちゃくちゃ本を買いたくなりました・・・が辛抱文具やファンシーグッズも韓国らしくてもう血が沸き立ちました。ぜひ来年の手帳を買おう思って物色したのですが、なんと残念ながら、表記が英語ばっかりなんです!韓国らしいハングルの能率手帳みたいなのがありませんでした。見るだけで楽しくて私は何も買いませんでしたが満足しました。女友達は、好きな人に似てるという理由で変な顔の猫のUSBメモリを買いました。全く韓国っぽさはありません。あとで「私どうかしてた」といって後悔してました(笑)ここの教保文庫についてはソウルナビに詳しいことが書いてあったのでご覧ください。http://www.seoulnavi.com/special/5002070トイレについてちなみにトイレもホテルのようにめちゃくちゃ綺麗でゴージャスした。こういうところも、ペーパーを流してはいけないのかな?流しても良さげに見えましたが、韓国人の習慣なのかペーパー捨てゴミ箱はありましたのでそこに捨てました。日本と違うなーと思ったのは、トイレの化粧台で、店員(名札をしていて制服)がメッチャ化粧直ししたり歯磨きしたりしていたところでした。どこに行っても店員が化粧直しをしている風景が見えるきがします。日本だとこういう高級なところ(高級でなくても)は、必ず従業員用トイレがあって別々ですよね。韓国には従業員トイレという概念はあまりないようです。食事と本屋の物色で、3時半、そろそろホテルに向かうべき時間となってまいりました。