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書籍『園児・小学生からはじめるプログラミング ビスケットであそぼう』感想、いろいろと思う所がありました。

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幼稚園児からはじめられるというプログラミング『Viscuit(ビスケット)』についての本を読了しました。

Viscuit(ビスケット)とは

「コンピューターは粘土だ!」がキャッチフレーズ、5歳から小学校低学年を対象とする教育用ビジュアルプログラミング環境。

メガネという部品を使ってコンピューターに絵の動きを命令し、さまざまなプログラムを作成できます。

https://develop.viscuit.com/env/publicarea.html

園児・小学生からはじめるプログラミング ビスケットであそぼう について

ビスケット開発者さまによる公式本。圧倒的な分量の作成例が掲載されています。

図もわかりやすく、説明も詳細で、これでできない、わからないということはないと思います。

薄い本ですが、たくさん遊べて、応用も考えることができ、内容はとても濃いです。

この解説本はビスケットをやる際には必ず必要なのではないかと思います。

公式のサポートページでも詳細の例が動画付きで掲載されていますが、本があったほうがより理解が深まると思います。

Viscuit(ビスケット)の感想

みんなの作品がゆらゆら

今回、ビスケットをはじめてさわったのですが、何も説明がない状態では何をしていいのかわかりませんでした。

子供さんはわかるのでしょうか?😅

子供は可能性の宝庫といいますが、私の子供の頃のように、発想が貧弱な子供さんもいるはずです(きっと。。。)

説明なしにいじっていたときは、単に絵をゆらゆら動かすだけかと思っていましたが、本を読んでここまで深いことができるとは驚きです。

私の脳が固いだけかもしれませんが、どうにもビスケットのビジュアルだけで、説明が文字で書かれてないと、理解しづらい。

たった2窓のメガネでプログラミングとは、はて?と思っていましたが、この本でビスケットのなんたるかが分かった気がいたします。

子供さんにはこの本でガイドしてから、発展していろんな世界を創り上げていってもらうほうがやりやすいのではないでしょうか?

DNAみたいな模様も作れます

ビスケットの惜しいところは、スクラッチのように保存&共有ができないところですね。

『みんなで遊ぶ』モードだとビスケットランドに流すことはできますが、いずれ消えてしまいますし、『ひとりで遊ぶ』モードに保存機能はないようです。

私のように面倒くさがりだと、どうせ保存できないのならやってもしょうがないとなってしまいませんか。鍵盤のような根気のいる作業をやらずにスキップしてしまいました。

苦労して作り上げたプログラムを保存できないとなると、子供さんもちょっとがっかりするのでは?と思います。プログラミングは粘土ということなので、壊して新しいものをつくっていくコンセプトなのかもしれませんね。(焼く陶芸の粘土じゃなく、油粘土ですね)

子供さんは、気にしないのかもしれません…。

あともう一つ、今年いっぱいで終わる技術、Flashで動作しているというのが、今後が心配ですね・・・。

それについては↓見解が書かれていました。

Flash廃止に向けてのビスケットの対応について
Flashが2020年12月で使えなくなることに対して,その対応について現在決まっている方針についてご説明します.現在Windows,Macで動作するアプリを配布しています.こちらは12月以降も使えます.ブラウザで使用するよりもいろいろと安

あとがきに書かれていたことについて考えた

あとがきに、こんな一文がありました。

スポーツは苦手、楽器の演奏が苦手という人はいるかもしれませんが、時間をかけてもよければプログラミングが苦手という人はいないはずなのです。

これについて、ちょっと思った所があります。

苦手という人はいないのはプログラミングだけじゃない

私は楽器はしっかりやったことはありませんが、スポーツについては経験があります。子供の頃からずっと運動は苦手でしたが、やりたいことを見つけてこつこつ頑張ったら多少なりに成果がだせてきました。

筆者さんが書かれているように、プログラミングと同じく時間をかけてもよければ、苦手が解消できるものだと思っています。音楽ももしかしたらそうかもしれませんね。プログラミングだけが特別なものだとは思えません。

逆に言えば、プログラミングだって苦手という人はいるはずなんです。

苦手だって楽しめる

トップレベルになるのはどのジャンルも難しいです。

スポーツにトップ選手がいるように、プログラミングの世界にも超天才がいますね。インド人と仕事をしたことがありますが、同じ人間とは思えませんでした。そういう方々にはどれだけトレーニングを重ねても追いつけないでしょう。エンジニアの世界にも超強い人たちがいっぱいいます。

トップになれないから自分は苦手、どうせできないからやる価値がないと思ってしまうかもしれません。

でも、運動が苦手な人も、やれば必ず上達します。そして競技を楽しむことはできます。オリンピックに出られる人以外の競技者には全く価値がないのかといえば、そうではないはずです。

プログラミングもスポーツと同様でしょう。

楽しめる土壌が必要

この本を読んで改めて認識しましたが、プログラミングも、ビスケットも、誰もが最初から簡単に、夢中になって遊べるものでは決してないでしょう。

私のように😅最初は何していいかわからない子供さんもいるはずです。

一人で没頭して応用をガンガンこなせる子供さんは、上位何パーセントかの超優秀な子供さんだと思います。

ただ、例えばこの本のように適切な手引き書さあれば、苦手な子供さんでも一歩も進めないということはありえません。やればやっただけ上達するし、将来トップエンジニアにならなくても十分楽しめて幸せになることもできるのです。

一番大切なのは、やりたいという気持ちになれるかどうかですよね。

この本はビスケットの可能性と面白さを教え導いてくれる、手引きとしては非常に素晴らしいものだと思います。やってみたいという気持ちになれるプログラムが満載です。

園児・小学生からはじめるプログラミング ビスケットであそぼう まとめ

手軽にプログラミング思考の下地ができる、面白い環境だと思います。

ただ、放置しているだけで、対象年齢の子供さんすべてが、夢中で遊んでくれるか、というとそうではないかな?と思います。直感的にわかりづらい部分も多いので。

この本をガイドにして、一つずつクリアしていくほうが、達成感が得られ、楽しんでもらえるんじゃないかなと考えます。

そんな意味で、こちらの本はビスケットをやるには必携なのではないでしょうか?

大人も頭の体操で一度やって見ると良いかもしれませんよ。

園児向け?決してあなどれません