WordPressにさまざまな機能を簡単に追加できる、プラグインについてのご説明です。
プラグインとは
WordPressでできることを追加(拡張)できる仕組みのことです。
たとえば、お問い合わせフォームや写真のスライドショー、目次の自動作成や記事編集メニューの追加など、本来では複雑なプログラミングをしなければできないような機能を、簡単に追加することができます。
基本機能だけでは実現できないことを、プラグインを追加することによってできるようになるのです。
この、プラグインが豊富にあることが、Wordpressの最大の魅力と言えるでしょう。
やってみたいことをWordpressのプラグインで検索すると、ほとんどのことがすでにできるようになっていることに驚くでしょう。
WordPressにはじめに入っているプラグイン
管理画面の『プラグイン』メニューを見ると、3つのプラグインがすでにインストールされています。
インストールされているだけで『有効化』されていないので、まだ機能は実装(使えるようになること)されていません。
Akismet Anti-Spam (アンチスパム)
Akismet Anti-Spam (アキスメット・アンチスパム)は、Wordpressを迷惑コメントから守る機能です。
WordPressは世界中で使っている人が多いため、その分、多くの攻撃にも晒されます。
とくに海外からのロボット(プログラム)による絨毯爆撃的な迷惑コメントの対象になりやすいです。
このAkismet Anti-Spamを有効にしておくと、これらの迷惑コメントのかなりの部分をシャットアウトすることができます。
『有効化』リンクをクリックすることによって有効化できますが、『APIキー』の入力が必須になります。
コメントがOFFになっている場合は、とりあえず有効化しなくても実害は少ないですが、出来る限り有効化しておいたほうが良いでしょう。
Hello Dolly
Hello Dolly(ハロードーリー)は、有効化すると、管理画面にジャズ・ミュージシャンの元祖Louis Armstrong (ルイ・アームストロング)のHello Dolly(ハロードーリー)の歌詞がランダムに表示されるという”だけ”のプラグインです。
自分でプラグインをプログラミングして作ってみたい人のためのサンプルのようなものなので、普通にWordpressを使う分には基本的には全く必要ありません。
有効化する必要はありませんし、削除してしまっても構いません。
WP Multibyte Patch
WP Multibyte Patch(マルチバイトパッチ)は、日本語などのマルチバイト文字によるWordpressの不具合を解消するためのプラグインです。
マルチバイト文字とは
文字は、英語などを表現するアルファベットなどの1バイト(8ビット)で表現できるシングルバイト文字が基本になっています。
1バイトは「00000000(0が8つ)」から「11111111(1が8つ)」までの256個の組み合わせで表現できます。
アルファベットは26文字しかありませんし、大文字小文字、さらに「,コンマ」や「.ピリオド」その他の記号を合わせても256文字内で充分おさまります。
しかし、日本語はJIS標準の文字数だけでも7600文字程度と、256文字以内には収まりません。
よって、複数バイト(2バイト以上)の処理が必要になります。
2バイトだと65536文字の処理が可能です。
このように、複数バイトの処理が必要な文字を『マルチバイト文字』といい、日本語だけでなく、中国語、韓国語、タイ語、その他アルファベット以外の文字はほぼ対象となります。
WordPressのプログラムは、基本的にシングルバイトの文字で作られていますので、マルチバイトを扱うと想定外の不具合が生じる場合があります。
そのため、それを防ぐためのWP Multibyte Patch(マルチバイトパッチ)が必要になるのです。
まずは真っ先に、このプラグインを有効化しておきましょう。
プラグインの有効化
すでにインストールされているプラグインの有効化は簡単です。
『有効化』というリンクをクリック
すると、色が青く変化して、有効化されたことがわかります。
プラグインによっては、さらに設定が必要なものもあります。
プラグインの停止
何かの理由でプラグインを停止したい場合は『停止』リンクをクリックすればOKです。
プラグインをインストールしたことによって、画面が真っ白になったなどの不具合が生じた場合、そのプラグインを停止すれば直ります。